モバイル市場データを提供する米App Annie(アップアニー)は2020年3月24日、全世界のアプリ提供企業ランキングトップ52社を表彰する「トップパブリッシャーアワード2020」を発表した。今回は上位10社中8社がケームアプリの提供企業。日本企業は10社がランク入りしている。
「トップパブリッシャーアワード2020」は、米アップアニーが提供するモバイル市場データ「App Annie Intelligence(アップアニー インテリジェンス)」において、アプリ市場の成長に大きく貢献をしたアプリ提供企業トップの52社を選定したもの。評価は2019年1月1日~12月31日のアプリの収益、ダウンロード数、MAU(月間アクティブユーザー数)のデータを基にしている。アップアニーでは13年からトップ52社を発表しており、今回が8回目。
収益ランキングは米国がトップ、日本は中国に抜かれて3位
19年の収益ランキングでは例年同様、52社中40社以上がゲームアプリの提供企業となった。トップ10のうち8社がゲームアプリの提供企業で、ゲームアプリ提供企業の収益は市場全体の72%を占める。
今回のランキングで目立ったのはアジアに本社を置くアプリ提供企業の台頭だ。トップ52の半数をアジア系の企業が占め、トップ10にも日中韓の5社がラインクインしている。国別では米国の17社が最多で、2位は中国の11社。日本からはバンダイナムコ(5位)、ソニー(8位)など10社にとどまり、3位となった。
日本企業のランクイン数が下降傾向にあるなか、ランクインを維持している企業は、「強力な知的財産権を保有」「ゲーム以外の潤沢な収益柱」「グローバルプレゼンス」「新作のヒット率」のうち、いずれかの要素を保有しているとアップアニーは分析する。
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