様々なアート作品がひしめく瀬戸内エリアを舞台にMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の実証実験が進められている。海上タクシーやフェリーからエアライン、鉄道、オンデマンドバスまで網羅する“アート旅MaaS”の完成度は?
安藤忠雄の設計による「地中美術館」や、草間彌生作の「赤かぼちゃ」など、現代アートを楽しめる観光地として人気が高い瀬戸内エリア。島や港を舞台に3年ごとに開催される瀬戸内国際芸術祭の効果で、近年は外国人観光客や個人観光客が急増している。ナショナルジオグラフィック、ニューヨーク・タイムズといった欧米メディアでも、「2019年に行くべき旅行先」として取り上げられ、世界から注目を集めている。
その瀬戸内エリアで観光型MaaSの実証実験が進行中だ。取り組むのは、ことでんグループ、高松商運、四国旅客鉄道、四国フェリー、高松空港といった地元の交通・観光事業者と、ANAホールディングス、電通などが参加する「瀬戸内洋上都市ビジョン協議会」。19年8月から実証実験を始め、海陸空の交通を連携し、アート旅に特化したMaaSによって瀬戸内観光の新たな仕組みづくりに挑戦している。2020年2月下旬、参加事業者による“アート旅MaaS”の共同実証実験が行われたので、参加してきた。
アプリで海上タクシーの予約、決済も
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