「ザ セレスティンホテルズ」「三井ガーデンホテルズ」を運営する三井不動産グループが新しいホテルブランド「sequence(シークエンス)」を発表。ミレニアル世代をターゲットに、顔認証による自動チェックインなど利便性の高さを売りにする。

三井不動産グループの新ホテルブランド「sequence(シークエンス)」。第1弾として20年6月に開業する「シークエンス ミヤシタパーク」の完成予想図
三井不動産グループの新ホテルブランド「sequence(シークエンス)」。第1弾として20年6月に開業する「シークエンス ミヤシタパーク」の完成予想図

顔認証によるチェックイン、チェックアウトが可能に

 新ホテルブランド「sequence(シークエンス)」の第1弾が開業するのは東京・渋谷。現在改修中の渋谷区立宮下公園を整備し、公園や駐車場、商業施設が一体となったプロジェクト「MIYASHITA PARK(ミヤシタ パーク)」の一部として2020年6月にオープンすると20年1月28日に発表した。

 食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」やライフスタイルブランド「TODAY’S SPECIAL」を手がけたウェルカム(東京・渋谷)の横川正紀社長がブランド全体と渋谷の店舗をプロデュース。渋谷の文化を想起させるようなインテリアやアートで館内を彩る。

 客室はツインやダブルのほか、2段ベッドを入れたバンクタイプの部屋も用意。多人数での滞在や家族旅行など、さまざまな利用シーンに対応する。公園からつながるロビーラウンジはカフェとして開放し、宿泊客以外の利用も促す。今後は地域のクリエイターと協力し、館内スペースを使ったアート系のイベントや地酒などを楽しむ食関連のイベントなどを開催する予定だ。

ロビーラウンジはカフェとして開放。宿泊客だけでなく、隣接した宮下公園の利用客の立ち寄りも想定
ロビーラウンジはカフェとして開放。宿泊客だけでなく、隣接した宮下公園の利用客の立ち寄りも想定
2~6人に対応できるバンクベッドタイプの客室を6階に用意
2~6人に対応できるバンクベッドタイプの客室を6階に用意

 11~12時前後が一般的なチェックアウトの時間を、14時とやや遅めに設定しているのも特徴だ。さらに最新のICT(情報通信技術)を使い、チェックインやチェックアウトに顔認証システムを導入。宿泊料金のキャッシュレス決済にも対応する。

ターゲットはミレニアル世代と訪日客

 三井不動産グループは19年11月に「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」(関連記事「新国立競技場前に新ホテル 五輪後の需要も不安なし」)、20年1月に「三井ガーデンホテル六本木プレミア」(関連記事「見上げれば東京の夜空 三井不動産が六本木の真ん中に新ホテル」)を開業した。渋谷に近いエリアに出店が相次いでいるが、「三井ガーデンホテルズは20~70代と幅広い層をターゲットにしている。一方、シークエンスは流行感度が高いミレニアル世代や訪日客が主なターゲット」と三井不動産 ホテル・リゾート本部ホテル事業部の高橋祐一グループ長は説明する。

 渋谷に続き、20年7月には京都、20年秋(詳細未定)には東京・水道橋にも開業予定。「今後は1年に1~2軒の開業が目標」と高橋グループ長は話す。平均客室単価は3万円前後を想定している。

ツインの客室の完成予想図
ツインの客室の完成予想図

(写真提供/三井不動産)