NTT東日本はNTTアド、NTT西日本、NTTアーバンソリューションズ、スカパーJSAT、タイトーと共同で、eスポーツ分野の新会社「NTTe-Sports」を2020年1月31日に設立する。eスポーツイベントを開催したい地方自治体などを対象に、システムの構築やコンサルテーションなどを行う。
eスポーツの市場環境は年々拡大傾向にある。茨城県が19年9月の茨城国体(第74回国民体育大会)の文化プログラムにeスポーツを採用したり、東京都が20年1月にeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」を開催したりと、自治体や国による参画も始まった。
一方で、NTT東日本はeスポーツへの取り組みに積極的だ。19年3月の「ストリートファイターリーグpowered by RAGE」ではICT(情報通信技術)サプライヤーとして、東京のイベント会場と仙台のパブリックビューイング会場を閉域網で接続。遅延を抑えたライブ配信や2点間でのオンライン対戦などを実現した。神奈川県横須賀市の「Yokosuka e-Sports Project」では、同市や賛同企業と協力し、市内の高校などのeスポーツ部創設をシステム面から支援している。前述の東京eスポーツフェスタにもICTサプライヤーを務めている。通信環境としてNTT東日本が有する膨大なネットワーク網を活用できることが最大の強みだ(関連記事「NTT東日本がeスポーツに参画 地方大会向けシステム提供に商機」) 。
新会社を作ることにより、こうした事業を一層拡大する。ICTを中心に、イベントの企画運営やブランディング、地域活性化のためのコンサルテーション、eスポーツの指導者などの人材育成や教育カリキュラムの提供など、多岐に渡る事業で自治体や各種団体などのeスポーツへの取り組みを後押しする。
2020年夏には秋葉原UDXに未来技術を活用した先進的なeスポーツ施設を開設する予定。同施設と地域拠点とをつなぐことで新たなビジネス、eスポーツシーンを創出する。
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