気軽に泊まれるホステルも新設

 特にインバウンド需要が高い栂池エリアには、19年12月26日にホステルを新設。東京の神楽坂や新宿で訪日外国人向けホステルを展開するFIKA(東京・新宿)が運営を担当し、老朽化した2軒の宿泊施設をリノベーションした。それが「UNPLAN Village Hakuba」だ。予約受け付けや客室管理、食事提供などはFIKAが担当し、英語が話せるコミュニケーション能力の高いスタッフを常駐させることで課題を克服。FIKAの福山大樹社長は「ホステル周辺には食事処や娯楽施設がなかったが、地下にディスコを改装したバーを設置することで外国人や若者が楽しめるように工夫した」と述べる。内装はポップな印象でホステルとは思えないほどオシャレだ。

「UNPLAN Village Hakuba」の1階は受付やカフェスペースなどを設置。スタッフや宿泊客同士がコミュニケーションを楽しむ場にもなっている
「UNPLAN Village Hakuba」の1階は受付やカフェスペースなどを設置。スタッフや宿泊客同士がコミュニケーションを楽しむ場にもなっている
地下には栂池産の木材を使用したナチュラルで落ち着いた雰囲気のバーを併設。18~25時まで営業している
地下には栂池産の木材を使用したナチュラルで落ち着いた雰囲気のバーを併設。18~25時まで営業している
ドミトリールームはスタイリッシュなデザイン。ベッドの大きさは1.5×2.0メートルで、電源も設置。ツイン、トリプルタイプの客室もあり、料金は1人1泊5000~7000円(税別)
ドミトリールームはスタイリッシュなデザイン。ベッドの大きさは1.5×2.0メートルで、電源も設置。ツイン、トリプルタイプの客室もあり、料金は1人1泊5000~7000円(税別)

国内初、富裕層向けのVIPサービスも充実

 今回、「白馬岩岳スノーフィールド」のサービスも充実させた。同スキー場は白馬エリア内最大の26コースを誇り、360度のパノラマ眺望が特徴で、ウインターシーズンには約154万人が訪れる人気のエリア。19年12月21日に「HAKUBA S-CLASS ~VIP lounge & Priority pass~」がサービスを開始し、大人1日1万5000円(税別)で複数のラウンジの使用やゴンドラリフトの優先搭乗など、ファーストクラスの体験ができる(15歳以下は税別7500円、6歳以下は無料)。他にも利用者専用の駐車場や、私物やスキー用具を預けられるクロークサービス、宿泊施設からゲレンデまで送迎してもらえるピックアップサービスなども用意した。

 画期的なのがラウンジだ。スキー場のレストランは混んでいる場合が多く、食事の席や休める場所を探すのが難しい。その点、HAKUBA S-CLASSのラウンジには軽食がとれて寝転べる休息スペースなどがあるため、ゆったりくつろげる。スキー好きの人はこれまでとは違ったリッチな過ごし方ができるはずだ。

「白馬岩岳スノーフィールド」山頂のレストハウス内にある「HAKUBA S-CLASS」のピークラウンジには横になれるスペースがある。弾力のあるマットが用意され寝心地もいい。外国人に人気のおでんや軽食、地酒などが置いてあり、セルフで飲食できる
「白馬岩岳スノーフィールド」山頂のレストハウス内にある「HAKUBA S-CLASS」のピークラウンジには横になれるスペースがある。弾力のあるマットが用意され寝心地もいい。外国人に人気のおでんや軽食、地酒などが置いてあり、セルフで飲食できる
山の中腹にある「HAKUBA S-CLASS」のメインラウンジは倉庫だった場所を改装。約50人収容でき、こたつのあるスペースやソファ、カウンターなどで休息できる。大きな窓があり、雪山を眺めながら過ごせる。子供が遊べる場所もあり、ファミリーにはありがたい施設だ
山の中腹にある「HAKUBA S-CLASS」のメインラウンジは倉庫だった場所を改装。約50人収容でき、こたつのあるスペースやソファ、カウンターなどで休息できる。大きな窓があり、雪山を眺めながら過ごせる。子供が遊べる場所もあり、ファミリーにはありがたい施設だ
軽食からカレーなどのご飯もの、ケーキなどのデザートやドリンクもあり、セルフで飲食が可能
軽食からカレーなどのご飯もの、ケーキなどのデザートやドリンクもあり、セルフで飲食が可能

 これまで思い切った施策を展開してきた白馬エリア。白馬観光開発の和田寛社長は「今後もさまざまな企業と協力して、使われなくなりつつある建物をうまく改装しながら宿泊施設の強化を図りたい。外部から優秀なプレーヤーに入ってもらい、地元で新しい事業を展開したいと考えている人などをマッチングさせながら地域を活性化させていきたい」と今後の抱負を語った。

(写真/吉成早紀、写真提供/白馬観光開発)