2020年4月、多摩美術大学は「TCL-多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラム」を開講する。同プログラムは美大の講座でありながら、美大出身ではないビジネスパーソンらを対象にした点や、「デザイン経営」人材育成講座と位置付けた点に新規性がある。

左から、多摩美術大学の和田達也教務部長、青柳正規理事長、建畠晢学長、クリエイティブリーダーシッププログラムのエグゼクティブ・スーパーバイザーを務める、美術学部統合デザイン学科の永井一史教授。東京・六本木で開催した記者発表会にて
左から、多摩美術大学の和田達也教務部長、青柳正規理事長、建畠晢学長、クリエイティブリーダーシッププログラムのエグゼクティブ・スーパーバイザーを務める、美術学部統合デザイン学科の永井一史教授。東京・六本木で開催した記者発表会にて
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 TCLでは、毎週土曜日10〜17時を中心に、合計66時間の対面授業と2時間以上のeラーニングを実施。審美眼を磨き、自分の美意識を持った上で、社会や人の課題を解決できる能力を養う。

 履修期間は3カ月間で、第1期が2020年4月から、第2期が20年9月から、第3期が21年1月から。開講から3年間で、約400人の修了生輩出を目指すという。受講料は1期で35万円(税込み)。第1期の出願期間は、19年12月1日~20年1月8日となっている。

 各期の定員は30人。選考では書類審査と面接を実施する。新規事業に取り組んでいたり、デザインをマネジメントしていたりといった、TCLが課題解決につながるリソースを提供できる人材かどうかも重視する。

 想定する受講対象者の一例として、「企業の経営を担う人材や、その次世代の候補者」や「経営企画や新規事業開発部門の人材」を挙げている。

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