カルビーは2019年10月、ジャガイモのスナック菓子「じゃがりこ」ブランドから派生した「とうもりこ」と「えだまりこ」をリニューアル発売した。両商品のパッケージデザインは、AI(人工知能)が好意度を予測する「パッケージデザイン好意度評価予測AIサービスシステム(以下、好意度予測AI)」で決定し、話題となっている。
好意度予測AIとは、パッケージデザイン開発とマーケティングリサーチを手掛けるプラグが2019年4月から提供を開始したサービス。プラグがこれまで20年にわたって蓄積してきた4608商品、460万人以上の調査データを基に、消費者がパッケージデザインを見たときの好意度の予測値をAIが算出するというものだ。好意度予測AIで最終案を決定し、発売した商品は「とうもりこ」と「えだまりこ」が初。
カルビーのマーケティング本部の松下千桂氏は「今回、プラグさんのご厚意で好意度予測AIを試験的に活用する機会を得ることができ、カルビーとしても初めて『とうもりこ』と『えだまりこ』のリニューアルで活用した」という。利用方法は、実にシンプルだ。検証したい画像を好意度予測AIのウェブサイトにアップし、カテゴリーとブランドを選定するだけ。わずか数分で、5段階で予測した好意度の評価スコアを知ることができる。
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