自己啓発など幅広い層を狙った本が人気

 上位10冊には「0秒で動け」「1分で話せ」「FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え~」など、具体的な数字が入った書名も多い。このトレンドは今に始まったことではなく、7~8年前から増えてきた印象がある。その理由を井手氏は「効率重視・手軽さ重視という風潮から、リアルな数字が入った書籍が多く出ている」と分析する。

2位に入った「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」の表紙には「10の思い込み」という具体的な数字が入る。
2位に入った「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」の表紙には「10の思い込み」という具体的な数字が入る。

 井手氏に今年のフライヤーのランキングを総括してもらった。「今回は圧倒的に自己啓発や自分磨き、仕事術系の書籍が多い。いわゆる“ど真ん中のビジネスパーソン”だけでなく、もっと広い層が手に取るような書籍が目立つ」。

 プレゼン能力の向上など、ビジネスにすぐに役立つ情報を得たい。さらに早起きできるようになって毎日を充実させたいし、メンタルを鍛えて心も強くしたい――。仕事や生活を見直したいという誰もが持ち得る悩みが、ランキングに具体的に表れているといえる。