忙しくて本を読む時間がないが、情報は入れておきたい。そんな人に受けているのが書籍の要約サービスだ。最大手の「flier(フライヤー)」が「2019年にもっとも注目を集めたビジネス書」を発表した。

書籍の要約サイト「フライヤー」の年間閲覧数ランキングの1位になった「学びを結果に変える アウトプット大全」
書籍の要約サイト「フライヤー」の年間閲覧数ランキングの1位になった「学びを結果に変える アウトプット大全」

 フライヤーはビジネス書などの要約をアプリやサイトで閲覧できるサービス。2019年12月現在の会員登録数は46万人で、メインユーザーは30~40代のビジネスパーソンだ。

 同サイトでは新刊を中心に約1900冊の要約を掲載している。そのなかで「もっとも閲覧数が多かった書籍」の上位10冊が19年12月18日に発表された。ビジネスパーソンに注目されたのは一体どんな本なのだろうか。

「アウトプット」ブームはまだまだ続く

 下の表は、フライヤーの19年閲覧数の上位10冊だ。

■「フライヤー」ユーザー閲覧数 2019年(2019.1.1~11.30)

人気ランキングTOP10

1位 「学びを結果に変えるアウトプット大全」
樺沢紫苑(サンクチュアリ出版)
2位 「メモの魔力 The Magic of Memos」
前田裕二(幻冬舎)
3位 「FACTFULNESS(ファクトフルネス)
10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」

ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、
アンナ・ロスリング・ロンランド(日経BP)
4位 「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」
メンタリストDaiGo(学研プラス)
5位 「学び効率が最大化する インプット大全」
樺沢紫苑(サンクチュアリ出版)
6位 「神メンタル 『心が強い人』の人生は思い通り」
星渉(KADOKAWA)
7位 「頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き」
塚本亮(すばる舎)
8位 「0秒で動け」
伊藤羊一(SBクリエイティブ)
9位 「1分で話せ」
伊藤羊一(SBクリエイティブ)
10位 「プレゼンの語彙力 おもしろいほど聞いてもらえる『言い回し』大全」
下地寛也(KADOKAWA)

*有料会員を対象に、2019年1月1日~11月30日までにスマートフォンアプリおよびウェブサイトでの閲覧数を集計

 上位3冊は「ビジネス書の3大トレンドは『アウトプット』『大全』『改元』」で紹介した上半期のランキングから変わっていない。詰め込んだ知識や情報を形にする「アウトプット」はここ2年ほどのビジネス書のトレンド。そのきっかけとなった「1分で話せ」は18年3月に発売されたが、19年の年間ランキングの9位に入る根強い人気だ。

 「アウトプット大全」の著者が19年8月に出版した「インプット大全」も5位にランクイン。アウトプットばやりのなか、インプットの方法を勧める本は時代に逆行しているように思える。だが「『アウトプット大全』は発売から1年以上たってもいまだランキング上位を譲らない。その著者の新刊が気になるという人も多く、読者層は重なっている」とフライヤーの井手琢人プロモーションマネージャーは話す。