無料の屋上テラスと和食店の充実度に注目

 注目は17階だ。フロアの約半分を屋上テラス「SHIBU NIWA(シブニワ)」として無料で開放している。向かい側の渋谷スクランブルスクエアには有料展望施設「SHIBUYA SKY(シブヤ スカイ)」があり、360度のパノラマビューを売りにしている。それに比べると、シブニワは同じ階にシェアオフィスと飲食店「BAO by CÉ LA VI(バオ バイ セラヴィ)」「CÉ LA VI CLUB LOUNGE(セラヴィ クラブラウンジ)」が入っているため、見渡せる範囲が限られている。だが、17階という高すぎない場所にあるため、スクランブル交差点の様子をはっきり見られる。予約不要な手軽さもあって、多くの観光客の来訪が期待できる。

17階の屋上テラス「シブニワ」
17階の屋上テラス「シブニワ」
シブニワからの眺望
シブニワからの眺望
17、18階にはシンガポールのリゾートホテル「マリーナベイ・サンズ」の最上階にあるレストラン「セラヴィ」が入る
17、18階にはシンガポールのリゾートホテル「マリーナベイ・サンズ」の最上階にあるレストラン「セラヴィ」が入る

 19年9月開催の会見で、同施設を運営する東急不動産の岡田正志副社長は「インバウンドの比率はさほど高くならないだろう」と話していた。確かに物販だけを見ると生活に密着した店やシニア層が好みそうなブランドが多い。しかし、うなぎやとんかつ、寿司やそばなど和食の店が充実しているのは、訪日客にとっては魅力的に映るだろう。特に6~7階の飲食店は、全17店のうち半分以上が和食の店だ。予約不要で入れる無料の屋上テラスと日本の食事が楽しめるレストランがそろっているのは大きな強み。渋谷の穴場施設として人気を集める可能性が高い。

6階の飲食店フロアは落ち着いた雰囲気
6階の飲食店フロアは落ち着いた雰囲気

(写真提供/東急プラザ渋谷)