今後も「スタンド形式のドリンク店」は増える

 一方、タピオカドリンクブームを仕掛けた側はトレンドの変化を感じているのだろうか。

 台湾茶の専門店「Gong cha(ゴンチャ)」は15年、東京・原宿に1号店を開業。その後も着々と店舗数を広げ、19年11月1日に開業した渋谷スクランブルスクエア店を入れて全国47店舗を展開する(関連記事「渋谷の新名所「スクランブルスクエア」詳報 来場者100万人目指す」)。1990年代に次ぐ“第2次タピオカブーム”を巻き起こしたトップブランドだ(関連記事「スタバ客の浮気を狙え 大行列が続く台湾茶カフェの勝算」)。一番人気はタピオカをトッピングしたブラック(紅茶)ミルクティーだが、「ここ最近、タピオカ以外のドリンクを頼む客が増えてきた」(ゴンチャ ジャパン広報の後藤千絵氏)。

 同店はリピーター率が高く、多い店では7割以上。複数回来店するうちに、タピオカをトッピングしないドリンクやストレートティーを注文する人が増えてくるそうだ。後藤氏は「来店のきっかけがタピオカでも、通ううちにお茶のおいしさに気づいてくれたのではないか」という見解を示す。

 第2次タピオカブームは、「コーヒー以外のミルクを使ったドリンク」を「スタンド形式で楽しむ」という新たな市場を作った。ゴンチャも18年末時点で24店舗だったところ、約1年で2倍にまで店舗を増やした。有木氏の指摘にもあるが、まだまだこのブームは衰えそうにない。当面はタピオカ人気は保ちながら、その裏でミルク系ドリンクやお茶にこだわったドリンクのバリエーションが広がり、スタンド形式のドリンク店がますます増加していく可能性がある。

(写真提供/Milksha Aoyama、OCHABA)