カシオ計算機の腕時計「G-SHOCK(Gショック)」シリーズが中国で売り上げを伸ばしている。世界的な人気を誇るG-SHOCKだが、これまで中国では認知度が低かった。それが2014年度から18年度にかけて約20%高まり、その結果売り上げも約3倍になったという。カシオの中国マーケ戦略を解説する。
カシオ計算機は、1996年に中国でG-SHOCKの販売を開始した。だがその認知度はなかなか上がらなかった。その理由は、ウレタン樹脂を使ったデジタル時計のイメージにあったという。
カシオ計算機の海外営業統轄部 時計部 推進一課 高橋一也氏は、「中国はアナログ時計が人気でデジタル時計は人気がなく、また光るメタル至上主義的なところがある。ウレタン樹脂を使った黒いデジタル時計を認知してもらい、身に着けてもらえるようにすることがまず課題だった」と振り返る。
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