紅茶飲料カテゴリーの2019年9月の売り上げは前年比58.3%増と好調だった。これをリードしたのが、1995年の発売以来初の全面リニューアルで9月2日に発売された「紅茶花伝 ロイヤルミルクティー」。タピオカミルクティー専門店の行列はピークを過ぎても、自宅で“タピる”ためのミルクティーは根強いニーズがありそうだ。

『紅茶花伝 ロイヤルミルクティー』の新CMには、俳優の伊藤健太郎がミルクティーの若手開発担当者役で登場
『紅茶花伝 ロイヤルミルクティー』の新CMには、俳優の伊藤健太郎がミルクティーの若手開発担当者役で登場
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 「飲んでみたくて通り道にあったコンビニ全部に入ってんのにどこにも売ってない」「リニューアルしておいしいなと思ったら売り切れで全然売ってなーい!探し回ってるけどスーパーは全滅」「どこに行けば売ってるんだー」

 2019年9月、Twitter上にこんな悲鳴とも嘆きともいえるツイートがあふれた。ツイート主が探している商品は、日本コカ・コーラが9月2日にリニューアル発売した「紅茶花伝 ロイヤルミルクティー」。使用するセイロン茶葉を増やし、国産牛乳のみを使用するミルクとの配合を変えて、甘さを抑えたすっきりした味わいに転換。白を基調としたパッケージを採用し、若年層の需要を開拓すべく若手人気俳優の伊藤健太郎を“ミルクティー男子”としてCMに起用したところ、一部で品薄が生じるほどの人気になった。

2019年9月2日にリニューアル発売された「紅茶花伝 ロイヤルミルクティー」
2019年9月2日にリニューアル発売された「紅茶花伝 ロイヤルミルクティー」
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 紅茶飲料は2019年上半期(1~6月)に全国のスーパーで売り上げが好調だった食品カテゴリーの一つで、その勢いは夏場に入ってさらに増した。全国小売店の販売データを集計する日経POS情報によると、7~9月は来店客千人当り販売金額の前年同月比伸び率が3カ月連続で食品全カテゴリーのトップ。8月は前年同月比41.0%増、9月は同58.3%増と激増した。

 その9月の紅茶飲料で販売金額トップだったのが、リニューアルした「紅茶花伝 ロイヤルミルクティー」(440mlペットボトル)。来店客千人当り販売金額は、リニューアル前の商品を販売していた18年9月と比べて2.5倍と大幅な伸びを見せた。2位はキリンビバレッジの「午後の紅茶 ミルクティー」(500mlペットボトル)、3位は安曇野食品工房「TAPIOCA TIME タピオカミルクティー」で、トップ3をミルクティー商品が占めた。

 ペットボトルのミルクティー市場には、19年3月にキリンビバレッジが「午後の紅茶」シリーズで従来品のミルクティーに加えて微糖ミルクティー「ザ・マイスターズ ミルクティー」を投入。サントリーも7月、ペットボトルコーヒー「クラフトボス」シリーズの紅茶第2弾として「クラフトボス ミルクTEA」を発売するなど、激戦区になっている。

 ミルクティーが好調な理由として考えられるのが、昨年来のタピオカミルクティー人気だ。開封してすぐに使えるパウチ入りデザート「蔵王高原農園 タピオカ 黒糖風味」が好調な売れ行きで、19年8月の来店客千人当り販売金額は19年4月と比較して約1.8倍(日経POS情報)。Twitterでも、「紅茶花伝にタピオカ入れてみた」などのツイートが散見される。タピオカミルクティー専門店の行列は一時期のピークを過ぎた感もあるが、ミルクティーとタピオカを用意して自作する“自宅でタピ活”にシフトしている様子が伺える。