「ゲームはPCで」を分かりやすく伝えられる

――PCベースのeスポーツイベントを開催しようと考えたきっかけは何だったのでしょうか。

鈴木 インテルとしてはもっとPCを使ってほしいという思いはありますが、まずはeスポーツ自体の裾野を広げたい。eスポーツは年齢、男女差、ハンディキャップなど関係なく一緒に参加でき、老若男女を問わないところが魅力です。そこを広く知ってもらいたい。その先に、eスポーツをきっかけとしてPCに興味を持ってもらえればありがたいですね。

辻本 日本は家庭用ゲーム機が中心の市場ですが、eスポーツはより多くの選択肢で楽しんでもらいたい。家庭用ゲーム機の場合、PS4であればソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)、Nintendo Switchであれば任天堂と、それぞれプラットフォーマーが存在します。しかしPCはそうした明らかなプラットフォーマーがいません。つまり、さまざまな相手とタッグを組めるわけです。今回インテルがeスポーツイベントを手掛けることで、PCでeスポーツを押し出すことがユーザーに分かりやすく伝えられます。カプコンとしては、そこにもIntel World Openの大きな意味を見いだしているのです。

「PCでeスポーツを押し出すことがユーザーに分かりやすく伝わる」と、インテルがeスポーツ大会を手掛ける意義を強調するカプコンの辻本社長
「PCでeスポーツを押し出すことがユーザーに分かりやすく伝わる」と、インテルがeスポーツ大会を手掛ける意義を強調するカプコンの辻本社長

――eスポーツを興行と考えれば、協賛したい企業が手を挙げてくるだろうと思います。その辺りの準備はされているのでしょうか。

鈴木 今のところ協賛パートナーの募集は考えていません。まずはIntel World Openを成功させることに注力します。動画配信も予定しており、そこには何かしらのコマーシャルが流れるかもしれませんが、その収益が目的ではありません。インテルがPCでeスポーツをやるからといって、即座にPCの販売を押し出すことはないでしょう。

 Intel World Openはあくまで象徴的なものだと考えています。1回の大きなコマーシャルではなく、eスポーツの裾野を広げるためのシンボリックなもので、インテルのゲーミングに対する姿勢の意思表示の場だと思っています。イベントをメディアとして、スポンサーを多く集め、スポンサーフィーを得ることはまだ考えていません。将来的にはそういう話も出てくると思いますが、現時点ではとにかくIntel World Openの成功が最重要課題です。

(後編に続く)

(写真/中村宏)


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