世界を見据えたとき、「PCも主軸」がカプコンの戦略

――カプコンも2013年以降「CAPCOM CUP(カプコンカップ)」や「CAPCOM Pro Tour(カプコンプロツアー)」など世界を中心にeスポーツを展開してきて、ようやく18年ごろから日本での活動が活発化してきました。今回インテルと一緒に開催するということは、機が熟したと考えていいのでしょうか。

辻本 日本で18年2月に日本eスポーツ連合(JeSU)が発足し、ようやく日本でも本格的なeスポーツ大会を開催できる環境が整ってきました。東京ゲームショウ2018で国内で当社初めての主催となったジャパンプレミア大会や、19年に立ち上げた「ストリートファイターリーグ」などがそうです。

 これまでカプコンは家庭用ゲーム機を軸にビジネスを行ってきましたが、世界ではPCの存在感が増しています。北米や欧州の販売店では、PCの売り場はゲーミングPCがメインです。グローバルでのeスポーツ展開を念頭に置くと、今後はPCでの展開を強化する必要があると考えていました。そんなとき、インテルから話をいただいたのです。家庭用ゲームソフトの事業はマルチプラットフォームを継続していきますが、世界を見据えて「PCも主軸として対応する」、これがカプコンの行き着いた戦略です。

――ゲームのプラットフォームとして、PCを強く意識し始めたのはいつからですか。

辻本 2018年です。eスポーツと直接関わる話ではありませんが、18年は『モンスターハンター:ワールド』が世界的にヒットしました。その要因の1つに、PC向けゲーム配信プラットフォームのSteamでリリースしたことがあります。そこで、私たちが考えていたより、幅広い地域において販売が好調に推移した。これらを鑑みて、今後のカプコンはPC展開をさらに強化すべきでは……と思い始めたのです。ですから今回の話をいただく前から、我々はPCプラットフォームに対する準備はできていました。

世界市場を視野に入れれば、PCもゲーム機の“主軸”と捉えることが不可欠だと辻本社長は認識していた
世界市場を視野に入れれば、PCもゲーム機の“主軸”と捉えることが不可欠だと辻本社長は認識していた