大塚食品はeスポーツプレーヤー向けの新カテゴリードリンクBRAIN SPORTS DRINK「e3(イースリー) 240ml 缶」を発売する。競争の激しい飲料業界で新カテゴリーの確立を目指し、まずはeスポーツプレーヤーのサポートを訴求して認知を図る。2019年9月30日からアマゾンで先行発売する。

大塚食品が発売した新カテゴリー飲料BRAIN SPORTS DRINK「e3 240ml 缶」(税別185円)
大塚食品が発売した新カテゴリー飲料BRAIN SPORTS DRINK「e3 240ml 缶」(税別185円)

eスポーツ市場拡大を勝機に新カテゴリーで勝負

 e3はカフェインに吸収の速いブドウ糖と、ゆっくりと吸収されるパラチノースの2種類の糖分を加えた炭酸飲料で、「e」は「eスポーツ」を、「3」は3つの成分を意味している。PCメーカーなどeスポーツ業界関係者らと共同開発した。eスポーツプレーヤーにヒアリングし、特に要望の多かった“即効性”と“持続性”の高さを、3つの成分でアピールする。ピーチ風味の中に苦味がある味わいは、「長く集中力を保つなかで気分を切り替えたい」というプレーヤーからのリクエストを反映した。

 開発背景には、国内外のeスポーツ市場の急拡大がある。大塚食品によると18年の国内市場の規模は約48億円で17年に比べて約13倍も伸長したという(Gzブレインズ調べ)。

2018年の国内市場の規模は約48億円で17年に比べて約13倍も伸長
2018年の国内市場の規模は約48億円で17年に比べて約13倍も伸長

 大塚食品執行役員飲料事業部長の金子忠晴氏は、「eスポーツが活況のなか、ゲーマーのための飲料として業界の方と一緒に開発した。日本のプレーヤーにぜひ世界で活躍してほしい。頭脳を駆使する方々に愛飲してもらいたい」と、eスポーツの人気に勝機を見いだしたと述べる。世界のeスポーツ市場は1000億円を超えており、同社は国内を含めてさらに成長すると見込んでいる。

 「競争の激しい飲料業界で新たなカテゴリー創造への挑戦として、“頭のスポーツドリンク”を開発した。eスポーツを楽しんでいる社員にも参加してもらい、今後のプロモーションにも生かしたい。エナジードリンクとは全く別のBRAIN SPORTS DRINKというカテゴリーが浸透するよう、まずはeスポーツを皮切りに徐々に広めていきたい」と、同社飲料事業部副部長の小林一志氏は、認知を広めるブランディング戦略を語る。

大塚食品執行役員で飲料事業部長の金子忠晴氏
大塚食品執行役員で飲料事業部長の金子忠晴氏
大塚食品飲料事業部副部長の小林一志氏は、eスポーツを端緒として認知を広めるブランディング戦略を語る
大塚食品飲料事業部副部長の小林一志氏は、eスポーツを端緒として認知を広めるブランディング戦略を語る

 東大卒のプロeスポーツプレーヤー・ときど氏ともスポンサー契約を締結。ときど氏は、「格闘ゲームの大会だと待ち時間もあり、ずっと緊張状態を保っていないといけない。途中で集中力が途切れるのが不安でこれまでエナジードリンクは飲んでいなかった。e3は、集中状態を長くキープできるのが新しい要素。eスポーツプレーヤーだけでなく、ビジネスマンでも長時間踏ん張らなきゃいけない状況で支えになってくれる」とアピールした。

 19年9月30日からアマゾンで先行発売(予約受け付け中)する。年内は販売チャネルは増やさずサンプリングを重ね、20年から販路を拡大する予定だ。

スポンサー契約した東大卒プロeスポーツプレーヤー・ときど氏
スポンサー契約した東大卒プロeスポーツプレーヤー・ときど氏

(写真/北川 聖恵)