人と店をボトルでつなげて、コミュニティー形成にも期待

 BOTLTOは導入企業側にもメリットがある。CSR(社会貢献)活動につながるだけでなく、「ボトルに入れる中身(飲料)」という新商品の販売チャネルを持てることだ。ペットボトル飲料は輸送費がかかるが、飲料だけなら原価を抑えられ、“副業感覚”で始められる。登録も簡単で、企業用のアプリをインストールして、お店の内装・商品を撮影し、値段を決めてアップロードするだけだ。

オーナーアプリの登録画面。「利用するユーザーや運営する店舗側にとって、シンプルで簡単なアプリの設計を心掛けた」(飯田氏)
オーナーアプリの登録画面。「利用するユーザーや運営する店舗側にとって、シンプルで簡単なアプリの設計を心掛けた」(飯田氏)

 BOTLTOの導入で、顧客とのコミュニケーションやコミュニティー形成も期待できる。

 「今までは消費者が店へ行き、ペットボトルの飲料を買うという一方通行の受け渡しだけ。ところがドリンクの中身だけ販売すると、環境意識の高い店とお客の双方向の交流が生まれる。さらにワークショップを行えばコミュニティーを形成できるので、BOTLTOはバーチャルとリアルをつなぐプラットフォームにもなれるのが魅力」(飯田氏)

 飲食店だけでなくイベントでも利用可能だ。例えば音楽フェスや祭りなどで、イベント中だけ使える限定ページを開設すれば、期間終了とともに閉じるといった限定的な使い方ができる。

 現時点ではSNSの利用率やアプリの登録情報などから渋谷区や世田谷区の利用率が高いことが分かった。利用数は女性を中心に増え続け、19年8月時点の登録店舗は渋谷区を筆頭に20店舗まで増加。今後は原宿や表参道、世田谷区へとエリアを広げていく考えだ。

 飯田氏は「2020年中には七大都市圏に展開するという目標を立てている。日本のメーカー企業はペットボトルの軽量化やリサイクル素材の開発などに力を入れているが、ごみを減らす活動を行い、企業や学校、飲食店など、さまざまな組織や人々と協働して活動していきたい」と意気込みを語った。

(写真/吉成 早紀)