100円ショップ大手の大創産業が、業界初の本格コスメブランドを立ち上げた。1品100円という格安価格らしからぬデザイン、クオリティー、そして約100アイテムの圧倒的な商品展開で、若い女性がこぞって購入している。その常識破りの戦略とは?
2019年4月末、「ダイソー」の全国各地の店舗で大異変が起きた。店頭で一斉に売り出した新コスメシリーズに若い女性客が殺到し、爆発的な売れ行きを記録したのだ。
そのブランド名は「URGLAM(ユーアーグラム)」。全98アイテムの総売上数は、発売後僅か2カ月で400万個に上り、特に売れ筋となった「9色アイシャドウパレット」は品切れでしばらく店頭から姿を消すほどになった。以前からダイソーをはじめ他の100円ショップでも化粧品は人気の定番商品だが、これほどの売れ行きは異例だ。
ただし、この大ヒットは偶然起こったわけではない。その裏には、ダイソーによる従来の100円コスメの概念を覆す常識破りの戦略があった。
100円なのに「本格」、ブランド推し
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