メリットは金銭的な節約、懸念はトラブル発生時の対応

 シェアリングサービスの利用者を対象にカテゴリー別の利用回数を尋ねると、「場所・空間」「移動手段」「モノ」で2回以上利用する人が増えているのに対し、スキル系では減少傾向にあることが分かった。

 シェアリングサービスを利用して良かった点については「サービス・製品が満足のいく価格だった」「気軽に利用できた」と評価する回答が目立つ半面、「ユニークさ」「提供者との有意義な交流」「価格以上の価値」と答えた人が少なく、利用者およびリピーターを増やすための課題が浮き彫りに。

カテゴリー別に見たサービスの利用回数と複数回利用者の割合
カテゴリー別に見たサービスの利用回数と複数回利用者の割合
カテゴリー別に見たシェアリングサービスの良かった点
カテゴリー別に見たシェアリングサービスの良かった点

 シェアリングサービスのメリットに関する問いでは、全てのカテゴリーで「金銭的に節約ができる」がトップになった。サービス利用時の懸念事項としては、全カテゴリーで「事故やトラブル時の対応」がトップに。価格や品質、責任の所在といったトラブルの原因となる項目についての懸念が強く、“信頼性”が求められていることがうかがえる。

カテゴリー別に見たサービスを利用するメリット(n=2000)
カテゴリー別に見たサービスを利用するメリット(n=2000)
カテゴリー別に見たサービス利用時の懸念事項(n=2000)
カテゴリー別に見たサービス利用時の懸念事項(n=2000)

シェアリングサービスが日本経済・社会に及ぼす影響

 シェアリングサービスの発展は日本経済・社会に影響すると考えている人は全体(シェアリングサービス認知者1000人と非認知者1000人)の6割。影響が出る内容については「無駄な生産・消費を減らす」「イノベーション創出につながる」がともに3割を超えた。

 また、影響すると考えている人の回答を世代別に見ると、若い世代ではビジネス面での影響に注目している人が多いのに対し、年配者には金銭面の節約や無駄な消費の削減を挙げる人が目立つ結果となった。

日本経済・社会への影響と「影響がある」と答えた人の内訳
日本経済・社会への影響と「影響がある」と答えた人の内訳
年代別に見た日本経済・社会に影響すると思われる項目(複数回答)
年代別に見た日本経済・社会に影響すると思われる項目(複数回答)

 多くの人がシェアリングサービスの普及や影響を意識している一方で、実際に利用している人は先述の通り15.4%程度しかいない。その主な理由は信頼面に対する懸念だが、「シェアリングエコノミーについて思うこと」という問いへの回答を見ると、信頼を担保するための環境整備と普及面での関与を行政に期待する声が多いことが分かる。

年代別に見た自分に影響すると思われる項目(複数回答)
年代別に見た自分に影響すると思われる項目(複数回答)
シェアリングサービスについて思うこと
シェアリングサービスについて思うこと

(画像提供/PwCコンサルティング)