高音質オーディオの圧倒的な臨場感に言葉を失った

 その実力を測るべく、アルフォンソ・キュアロン監督の映画「ROMA/ローマ」を高音質オーディオで視聴した。

5.1chサラウンド音声は192kbpsから640kbps、ドルビーアトモスの立体音声は448kbpsから768kbpsの範囲で、トラフィック品質に合わせて自動的にビットレートを最適化する
5.1chサラウンド音声は192kbpsから640kbps、ドルビーアトモスの立体音声は448kbpsから768kbpsの範囲で、トラフィック品質に合わせて自動的にビットレートを最適化する

 物語の後半、海辺のシーンでは、打ち寄せる波の重低音が圧倒的だった。通常は「ザーッ」というノイズのように聞こえてしまう波の音が、高音質オーディオではリアルな環境音として聞こえる。家族の団らんのシーンでは、ささやくような会話が鮮明に聞き取れて思わず息をのんだ。

 5.1chサラウンド音声で視聴した後、もう一度同じシーンをドルビーアトモスの立体音声で再生してみると、空間の広がりがさらに豊かさを増しているのが分かる。高い所から打ち下ろしてくるような波音の迫力にはたじろいでしまった。「どうだ、これがサラウンドだ」と言わんばかりのわざとらしさはなく、自然と物語の世界に引きずり込まれる印象だ。

 画質・音質によるユーザー体験の向上は、Netflixが他社との差異化を図る強力な武器になるだろう。高音質オーディオを体験できる環境が一般に普及すれば、ニーズが顕在化してくるのは間違いない。

Netflixのオリジナル映画「ROMA/ローマ」も5.1chチャンネルとドルビーアトモスの音声で配信されている。高音質オーディオの効果がとてもよく分かる作品だ
Netflixのオリジナル映画「ROMA/ローマ」も5.1chチャンネルとドルビーアトモスの音声で配信されている。高音質オーディオの効果がとてもよく分かる作品だ

(写真/山本 敦)