マーケターキャリア協会(MCA)がマーケター育成のためのプロジェクトを発表。なかでも月1回のキャリア育成プログラムは受講料の設定がなく、参加者が自由に決めることができるという。

MCAは「ビジネスにおけるマーケティングの貢献度の可視化」「マーケターのキャリア構築支援」「ビジネスパーソンのマーケティング思考育成」を目的に、2019年3月に設立された一般社団法人。イトーヨーカ堂執行役員の富永朋信氏やニューバランスジャパン DTC(Direct to Consumer)&マーケティングディレクターの鈴木健氏など、ビジネスの第一線で活躍するマーケターが理事を務めている(関連記事「マーケターとして認められたい キャリア構築を支援する団体発足」)。無料会員は6月12日時点で500人を超えているという。
今回発表されたプロジェクトは、理事が講師を務めるワークショッププログラム「MCA道場」、著名マーケターがメンターとして会員個人をサポートする「MCAメンターシッププログラム」、会員のためのネットワーキングプログラム「MCA Meet Up(ミートアップ)」の3つ。
中でも面白いのは、MCA道場。理事による月1回(全7回)のワークショッププログラムで、卒業課題を提出すると「茶帯」として認定。2020年に開講予定のマスタークラスを終了すると「黒帯」が認定されるというもの。しかも、受講料を参加者自身が自由に決められるのだ。「MCAはマーケターの価値を明らかにすることをビジョンとしており、理事が講師を務めるMCA道場の価値を参加者となるマーケター自身に決めてほしいと考えた」(MCA)。マーケターが結集した同団体ならではの挑戦といえるだろう。
さらに、MCAメンターシッププログラム(参加費6万円)は著名マーケターが6カ月間にわたって会員個人のメンターとなり、月1回90分間、 1対1で相談にのるというユニークなもの。しかもメンターはKDDIの井上慎也氏(コミュニケーション本部デジタルマーケティング部部長)やヤフーの井上大輔氏(マーケティングソリューションズ統括本部マーケティング本部長)、フェラーリジャパンの遠藤克之輔氏(マーケティングディレクター)、日本マイクロソフトの上代晃久氏(コンシューマー・デバイス・セールス事業部 デジタルリード)、Mizkan Holdingsの渡邉英右氏(執行役員チーフデジタルオフィサー)など、著名企業を渡り歩いてきたすご腕マーケターばかりだ。1人のメンターが担当するのは最大3人で、応募者の中からメンターとMCA事務局で選考を実施するという。
ミートアップは6月24日から、道場とメンターシッププログラムは6月27日からMCA公式サイトで応募を受け付ける。