レンタルや割賦の問題点をサブスクでカバー

 「ロボットスマートプラン」のもう1つの狙いは、導入コストを引き下げることだ。最上位モデルである「ルンバ i7+」の直販価格は税込み14万270円、最も安い「ルンバ 643」でも税込み3万2270円。価格の高さが購入の障壁になっていることは、アイロボットジャパンも独自の調査結果から承知している。

「ロボットスマートプラン」は、ロボット掃除機に興味はあるものの、価格が高すぎて手が出せないと感じている層をターゲットにしている
「ロボットスマートプラン」は、ロボット掃除機に興味はあるものの、価格が高すぎて手が出せないと感じている層をターゲットにしている

 導入コストを引き下げるならリースや分割払いという方法もある。実際、今回のサブスクリプションサービスでアイロボットジャパンと協業した家電レンタルのレンティオ(東京・品川)では「ルンバ」のレンタルも取り扱っている。

 この点について山田氏は「弊社でも15日間のレンタルサービスをやったが、お客さまに使っていただいたのはメンテナンス済みの中古モデル。そのためトラブルが起こることがあった。今回のサービスでお届けするのは新品。万一トラブルが発生しても無償の修理・交換サービスを用意している」と説明する。

 山田氏が言うように、「ロボットスマートプラン」の契約期間である36カ月間は無償修理が保証されている(バッテリーなどの消耗品は有償)。契約満了後、使用していた製品がそのままユーザーのものになる点もレンタルとは異なる。

 「もう1つ、分割払いもあるが、その場合は1年間の保証期間を過ぎると修理が有償になる上、返品もできない。それらのリスクを弊社が担保するのが『ロボットスマートプラン』だった」(山田氏)

 また、今回のサブスクリプションサービスを、契約期間である36カ月間にわたって利用すると、月額利用料の合計は各モデルの実勢価格を上回るのも気になるところだ。

 しかし山田氏は、それでもユーザーにメリットがあると言う。「量販店など購入する場合、36回の分割払いを利用すると10%前後の金利手数料がかかる上、保証期間はどの店でも約1年間。手数料分を加えた月々の支払い額と保証期間まで考えれば、直販で14万円以上する製品を税込み4000円程度で使い始められるのは魅力だと思う」(山田氏)。実際に計算してみたが、14万円を金利手数料(年利)10%で36回の分割払いにした場合、月々の支払い額は約4500円だった。

 ルンバが誕生して17年。認知は進むものの、なかなか導入に至らない現状に対し、アイロボットジャパンの新サービスはブレークスルーポイントとなるか。スマートホームの核となるロボット掃除機の登場は、同社が掲げる「ロボット掃除機、一家に一台」時代を待ってはくれない。

(写真/井上真花、写真提供/アイロボット)