明るい窓際で読書体験できる書店

 誠品生活日本橋の店舗面積は2871平方メートル。台湾で多層展開している売り場をワンフロアに凝縮した格好だ。ちなみに18年9月、台北市内のMRT(地下鉄)中山駅前に開業した大型店「誠品生活南西店」は地下1階~地上5階の6フロア、松菸店は4フロアだ。

2018年9月に台北市内にオープンした「誠品生活南西店」
2018年9月に台北市内にオープンした「誠品生活南西店」

 書籍ゾーン「誠品書店」では、同社のノウハウが最大限に生かされた売り場が見られる予定だ。ライフスタイル提案型の店舗とはいえ、やはり軸になるのは書籍。「日本橋の目抜き通りである中央通りに面して書籍ゾーンを設け、自然光の入る窓際の座席でゆっくり読書を楽しめるなど、ゾーニングの際にも書籍へのこだわりが伝わり、読書文化をつくってきた誠品の精神が感じられた」(同営業グループの篠原菜美氏)。窓際には長さ約30メートルの文学回廊コーナーが設置され、世界的な名作文学がそろう。

 書籍ジャンルは文学を軸に人文、アート、デザイン、ビジネス、旅、料理など幅広く展開。日本語の書籍を中心に一部中国語を含む外国語書籍も企画展と合わせて取り扱う。選書専門チームが独自の視点で推薦書籍を提案する企画展「誠品選書」も予定されている。イベントスペースでは新刊発表会や講演会、映画鑑賞会などが行われるという。

 文具ゾーンも見逃せない。世界中から1000以上の文具ブランドを紹介してきた経験を生かし、オリジナル文具のほか、画材、紙製品などデザイン性の高い文具を取り扱う。企画展やワークショップも定期的に開催される予定だ。

日本語の書籍を中心に文学から人文、アート、デザイン、ビジネス、ライフスタイルまで幅広い品ぞろえになる予定。写真は誠品南西店の書籍ゾーン
日本語の書籍を中心に文学から人文、アート、デザイン、ビジネス、ライフスタイルまで幅広い品ぞろえになる予定。写真は誠品南西店の書籍ゾーン

人気の漢方コスメやものづくり体験ショップが見どころ

 日本橋店の目玉ともいえるのが、伝統技法と現代的デザインを融合させた物販・ワークショップゾーン。台湾で多くのデザインブランドを発掘、支援してきたプロジェクト「誠品生活expo」が日本でも導入される。

誠品生活南西店で人気を集めるインキュベーションゾーン「誠品生活expo」が日本でも導入される
誠品生活南西店で人気を集めるインキュベーションゾーン「誠品生活expo」が日本でも導入される

 日台の新進気鋭のブランドを中心に日用品や工芸品などを厳選。誠品生活南西店で人気の漢方コスメ「DAYLILY(デイリリー)」が、本格的に日本初上陸する。同ブランドは、台北市内で漢方薬局を営む父を持つ台湾人女性と日本人女性が設立した、台湾発女性のための漢方薬ブランド。漢方を日常的に取り入れやすくするために、パッケージなどにもこだわっているのが特徴だ。

台湾発の女性向け漢方ブランド「DAYLILY(デイリリー)」は日本初登場。写真は誠品生活南西店の売り場
台湾発の女性向け漢方ブランド「DAYLILY(デイリリー)」は日本初登場。写真は誠品生活南西店の売り場

 創業153年の中華菓子の老舗ブランド「郭元益(グォユェンイー)」と台湾茶からつくられた香水ブランド「P.Seven 茶香水」も日本初上陸。天然ハーブせっけんとして日本でも人気のある台湾生まれのコスメブランド「阿原(YUAN)」は関東初出店で、ほかにも台湾文化を身近に感じられるブランドが並ぶ。

 ものづくり体験を味わえるワークショップも充実。誠品松菸店で工房を併設する吹きガラスワークショップを、東京ガラス工芸研究所の協力により再現した。同じく工房併設型店舗「注染手ぬぐい にじゆら」やジュエリーショップ「L&Co.」、金属製品のギフトショップ「meta mate」でもワークショップが実施され、モノ+コト消費の売り場としても注目されそうだ。

全店舗を通じて毎年5000回以上の体験型イベントを開催する。店舗に併設されたガラス工房でのワークショップも話題を集めそう
全店舗を通じて毎年5000回以上の体験型イベントを開催する。店舗に併設されたガラス工房でのワークショップも話題を集めそう