2019年4月26日、銀座ロフトが改装オープンした。これまで3~6階までだった銀座ベルビア館の売り場を1、2階まで拡張。ロフトは同店を次世代型旗艦店として位置付ける。日本の「食」「自然」「美」をテーマに、環境に配慮した「雑貨の今」を発信していくという。
日本の「食」「自然」「美」を世界に発信
生活雑貨の専門店で知られるロフトは、文房具やコスメ、キャラクター雑貨、インテリアなどを取り扱っており、時代の感覚やニーズを敏感に反映させた店作りで人気だ。今回改装オープンした銀座ロフトは、日本だけでなく世界に向けて日本の雑貨情報を発信していく次世代型旗艦店である(関連記事「銀座ロフトが『食』強化 1階にサワー専門店やポップなアイス店」)。
銀座ロフトの1階は、同社初の試みとなる「カフェ&フード」のフロア。麺類やスパイス類、缶詰、コーヒー、日本茶までを扱っており、食と食に関連する器、道具、書籍をセットにしたギフトを提案していくという。フロアの奥には30席のイートインコーナー「ロフトフードラボ」を設置し、限定スイーツやフルーツドリンクを提供する。アルコールもあるので、遅い時間にはバーとしても利用できそうだ。
2階は、もともと3階にあった「美と健康のフロア」を大幅に拡張した「美と健康雑貨」のフロアだ。新たに6ブランドを導入したメンズスキンケアコーナーは、ロフトとしては最大級の規模。「薬日本堂」など漢方の専門店もロフト初である。
3階は「ファッション雑貨 バッグ&トラベル用品」のフロア。こちらも、もともと6階にあった「トラベル」「モバイルツール」を移動・拡張した。米ロサンゼルスのバッグブランド「HOLSTON and HAYES(ホルストンアンドヘイズ)」やスポーツサングラス専門店「EAUDEVIE(オードビー)」などもロフト初出店。同フロアには免税カウンターがあるほか、iPhoneの修理受付カウンターもある。
4階は従来の「生活雑貨」のフロアで、新装オープンのテーマの1つである「サステナビリティー(持続可能性)」を意識した品ぞろえとなっている。エコバッグやマイストロー、天然成分にこだわったせっけんなどが並ぶ。また災害時だけでなく、日常生活やアウトドアライフでも重宝するマルチコンパクト防災グッズとして、ソーラー充電式の携帯LEDライトや、発電式モバイルバッテリーなども扱っている。
世界の職人による手作りの逸品がズラリ
5階は「文具」のフロア。筆記具、事務用品、ノート、ポストカードなど、定番のロングセラーから最新アイテムまでを幅広くそろえている。世界の職人による手作りの逸品を集めた「THE CRAFTMANSHIP SHOP」は、一見の価値アリだ。記念品や贈り物に向けたサービスとして名入れなどを施してくれる「LOFT&Fab」も、6階から5階に移設された。
6階は最もロフトらしさが出ている「バラエティ雑貨 デザイン雑貨」のフロア。外国人観光客向けに、相撲や歌舞伎、富士山といった日本をモチーフにした土産物をそろえる「JAPAN PRODUCTS」のコーナーや、ロフト初出店の眼鏡ブランド「JINS」などが集まっている。
eスポーツブームもいち早く売り場に反映。人気のゲームタイトル「PUBG(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)」の公式グッズや、有名プロゲーマー御用達の端末、椅子などをそろえたコーナーもある。
生まれ変わった銀座ロフトが発信するメッセージは、日本人はもとより訪日外国人を含む幅広いターゲットに向けたもの。生活雑貨情報の新たな発信源として期待したい。
(写真/酒井康治)