日経クロストレンドは2019年4月5日、東京都内で読者向け無料イベント「日経クロストレンド・ミートアップ」の第1回を開催。同イベントには、書籍『マーケティングプロフェッショナルの視点』を発刊したばかりのクー・マーケティング・カンパニー代表取締役の音部大輔氏が登壇し、プロマーケター育成理論を熱弁した。
日経クロストレンド・ミートアップは、日経クロストレンドのアドバイザリーボードメンバーを中心に、マーケティング&イノベーション分野で活躍する専門家、著名人を講師として招く講演イベントだ。東京・大手町の「大手町ファイナンシャルシティ グランキューブ3F グローバルビジネスハブ東京」で開催した。
その基調講演を務めた音部氏は、日経クロストレンドの人気連載「音部大輔のマーケティング視点」を執筆。19年4月4日には同連載が書籍化された。講演では、この書籍の内容を軸に、社内でマーケティングプロフェッショナルを育成するために必要な「共通言語作り」について説明。一部、立ち見も出るほど盛況となり、150人を超える聴講者が音部氏の声に耳を傾けた。
音部氏はプロクター・アンド・ギャンブル ジャパン(P&G)、ダノンジャパン、資生堂といった企業でマーケティングを手掛けた経験から、複数ブランドを展開するP&Gや資生堂のような企業と、1カテゴリを中心に単一ブランドを展開するダノンのような企業とでは、CMO(最高マーケティング責任者)の役割が異なると持論を唱える。
その役割やCMOのタイプの違いを音部氏は、「ナポレオン」と「モルトケ(※)」という2人の歴史上の人物に例えて説明する。