アマゾン・ジャパンは2019年4月12日、有料会員サービス「Amazonプライム」の会費改定を公表した。新しい年会費は4900円(税込)で、1000円の値上げとなる。アマゾンによると多彩な特典サービスが加わり付加価値が高まるとともに、運営のコストが上がっていることが背景にあるという。

2019年4月12日から「Amazonプライム」の年会費を4900円(税込み)とした
2019年4月12日から「Amazonプライム」の年会費を4900円(税込み)とした

 会費は年間で4900円(税込み)となり、従来の3900円から1000円高くなる。月ごとに支払う場合は月額500円で、従来の400円から100円の値上げとなる。既存ユーザーは、19年5月17日以降の請求から、改定後の会費を適用する。新規の申し込みや、会費の支払い方法を変更する場合は、4月12日から新しい会費となる。

 07年6月に同社がAmazonプライムを開始してから初の値上げとなる。米国では18年に従来の年額99ドルから年額119ドル(1ドル110円換算で約1万3000円)に値上げをしていた。日本では米国と比べてプライム会員の料金が割安で、開始から10年以上にわたり価格が変更されていなかったことから、日本でも値上げの可能性が指摘されてきた。

背景に運営コストの高まり

 Amazonプライムは、購入した当日や翌日に商品が届く「お急ぎ便」が利用できるサービスとして始まった。その後、追加料金なしで利用できる動画配信サービス「プライム・ビデオ」、音楽配信サービス「Prime Music」、商品を1時間以内に届ける「Prime Now」、生鮮食品などを届ける「Amazonフレッシュ」、服や靴を試着できる「プライム・ワードローブ」などの会員特典が加わっている。

アマゾン・ジャパンは、2007年6月の「Amazonプライム」開始以来、会員向けのさまざまなサービスを拡充してきた
アマゾン・ジャパンは、2007年6月の「Amazonプライム」開始以来、会員向けのさまざまなサービスを拡充してきた

 値上げの要因についてアマゾン担当者は、「特に1つの理由に絞り込むことはできない」と前置きしながらも「11年前と比べて多彩な特典サービスが加わり、ユーザーに対する付加価値が高まるとともに、運営コストも上がっている」と話す。物流業界の人手不足により配送料が高騰していることも、一因と考えられる。

 海外発のサービスでは、動画配信の米ネットフリックスが、コンテンツ拡充のためとして、18年8月に日本での月額料金を150~350円引き上げている。アマゾンも、プライム・ビデオではバラエティー番組「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」や恋愛リアリティー番組「バチェラー・ジャパン」など独自コンテンツを拡充している。まずは低廉な価格でユーザーを定着させ、サービス拡充後に値上げするという強気の手法は共通していると言えそうだ。

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