生粋の大阪人がロゴやアメニティーを厳選

 客室はテラス付きで最も広いリバービューレジデンスと南向きのキタハマレジデンス、リバービューダブル、リバービューツイン、コンパクトなキタハマアトリエの5タイプ。宿泊料金は1泊1室1万3000(税別)からで、都心のデザインホテルにしては手ごろな価格設定となっている。

59平方メートルと広めの「リバービューレジデンス」は、大阪のホテルの中で最も川辺を感じられる部屋。躯体の荒々しさを生かしたり、個性的な木目の突板を壁面に使ったり、他にはないデザインを楽しめる。スピーカーはエクスポネンシャル製
59平方メートルと広めの「リバービューレジデンス」は、大阪のホテルの中で最も川辺を感じられる部屋。躯体の荒々しさを生かしたり、個性的な木目の突板を壁面に使ったり、他にはないデザインを楽しめる。スピーカーはエクスポネンシャル製
客室のインテリアは、上海発家具ブランド「ステラワークス」や「ニューライトポタリー」の照明などを採用。「リバービューツイン」は、窓際のデイベッドを使えば3人での利用も可能
客室のインテリアは、上海発家具ブランド「ステラワークス」や「ニューライトポタリー」の照明などを採用。「リバービューツイン」は、窓際のデイベッドを使えば3人での利用も可能
コンパクトなサイズの客室「キタハマアトリエ」。南向きの窓からは木漏れ日が差し、心地良い雰囲気。観光だけでなくビジネスでも利用しやすい
コンパクトなサイズの客室「キタハマアトリエ」。南向きの窓からは木漏れ日が差し、心地良い雰囲気。観光だけでなくビジネスでも利用しやすい

 大阪らしさの追求は、ロゴデザインやアメニティーでも徹底されている。すべて生粋の大阪人である企画運営スタッフたちの視点で厳選。アメニティーは自分たちの足で探し、ロゴデザインは気鋭のグラフィックデザイナー、高田唯氏に依頼した。

 小ぎれいなデザインがまん延する世の中に、アンチテーゼを唱える高田氏の作品は、猥雑(わいざつ)性があり、アジアにもファンが多い。「ホテルとしてはリスキーともいえる三ツ星をロゴデザインに取り入れたデザインセンスが、大阪らしくていいと思った」と、ゼネラルマネージャーの間宮尊氏は話す。

 スタッフユニホームはレディー・ガガも愛用する大阪のファッションブランド「ロギーケイ」に製作を依頼。アメニティーには大阪のホテルでは初めて「メゾン マルタン マルジェラ」のバスセットを導入した他、大阪を拠点に活動するデザインスタジオ「ドーグデザイン」の歯ブラシをアレンジして採用した。

「メゾン マルタン マルジェラ」のアメニティー(キタハマアトリエには置いていない)。ブルックリンのジャズクラブを思わせるクラシックな香りを採用
「メゾン マルタン マルジェラ」のアメニティー(キタハマアトリエには置いていない)。ブルックリンのジャズクラブを思わせるクラシックな香りを採用
歯ブラシは、大阪を拠点に活動するプロダクトデザイナー、「ドーグデザイン」の小池和也氏がデザインした製品をアレンジした。パジャマやバスローブもオリジナルデザイン
歯ブラシは、大阪を拠点に活動するプロダクトデザイナー、「ドーグデザイン」の小池和也氏がデザインした製品をアレンジした。パジャマやバスローブもオリジナルデザイン

 今後は地下1階のギャラリーなどを使った音楽イベントや展示会も、積極的に展開していく。さらにホテル沿いに設けられた船着き場から、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や大阪城へ送迎するクルーズサービスも計画中だ。

 「かつての大阪を彷彿(ほうふつ)させるような、今の時代ならではのエンターテインメントなサービスを提供していきたい。シャンパンを飲みながらクルーズを楽しんでもらえたら」と間宮マネージャー。異業種のホテル市場への参入が相次ぐ中、大阪らしさとデザインに徹底的にこだわったザ・ボリー・オオサカの取り組みが注目される。

屋上のオープンスペースは地元住民も気軽に利用できる。 モーニングヨガなどのイベントも開催予定
屋上のオープンスペースは地元住民も気軽に利用できる。 モーニングヨガなどのイベントも開催予定

(写真/橋長初代)