三井住友銀行はeBASEBALLスポンサーに

 意外なところでは、三井住友銀行(SMBC)もeスポーツに出資した。同社が冠スポンサーを務めたのは、日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)が2019年1月に共同開催した「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ2018-19 SMBC e日本シリーズ」。KONAMIの野球ゲーム「実況パワフルプロ野球 2018」を使い、日本プロ野球12球団が持つeスポーツチームの中で日本一のチームを決める大会だった。

「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ2018-19 SMBC e日本シリーズ」(写真提供/KONAMI)
「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ2018-19 SMBC e日本シリーズ」(写真提供/KONAMI)

 SMBCは2014年から“リアルな”プロ野球の日本シリーズでスポンサーを務めてきたが、eスポーツの大会を協賛するのは初めて。協賛に踏み切った理由について、同社は「少子高齢化やネット系金融機関の台頭などが進む中、将来のメイン顧客になる若年層と接点を構築したい。そのための1つの有力なコンテンツとして、eスポーツに魅力を感じている」(同社広報)と説明した。大会では、ゲーム中継に動画広告を入れる他、ゲーム会場内の掲示や選手が着用するユニホーム、さらにはゲーム内に登場する球場の看板などにも企業名を掲出し、観戦者にアピールした。今後の協賛予定は未定だが、eBASEBALLへの協賛を機に、他のeスポーツを含めた参画を検討していく考えだという。

冠スポンサーを務めた三井住友銀行の社名「SMBC」はロゴやタイトルに入っている。優勝した「西武ライオンズ」の表彰式にはSMBCのキャラクター「ミドすけ」(一番左)も登場(写真提供/KONAMI)
冠スポンサーを務めた三井住友銀行の社名「SMBC」はロゴやタイトルに入っている。優勝した「西武ライオンズ」の表彰式にはSMBCのキャラクター「ミドすけ」(一番左)も登場(写真提供/KONAMI)

チームを持つ企業も続々

 今回取り上げたのは、eスポーツイベントへの協賛だが、チームや団体へのスポンサードにまで目を向けると、その例は枚挙にいとまがない。

 2018年8月には、au(KDDI)、サントリー、ローソン、サードウェーブ、ビームス、インディード・ジャパンがプロゲーマーの認定や海外大会への選手派遣などを行う業界団体「日本eスポーツ連合」(JeSU)の公式スポンサーに参画。12月にはビックカメラが、19年1月にはわかさ生活が加わった。

 また、おやつカンパニーや吉本興業、サッポロビールのようにeスポーツチームのオフィシャルパートナーになる企業や、JTBや福助のようにスポンサー契約を結ぶ形で支援する企業もある。

 海外では、eスポーツは企業にとって既に有力な出資先だ。日本でもeスポーツの認知が高まるにつれ、同様の流れが生まれてきた。Cygamesの川上氏は「日本ではeスポーツはまだ立ち上がりの段階。だからこそ、今なら数十万~数百万という比較的手軽な金額で協賛できるのも魅力」と見る。若者との接点を模索する企業のeスポーツ参画が本格化しそうだ。

■変更履歴
「Shadowverse World Grand Prix 2018」の予選対象地域には欧州も含まれたため、該当箇所を修正しました。[2019/1/30 19:00]