半透明の紙で読みたくなる心理を刺激

 昨年の包み紙は、白一色だったが、今年は中身がうっすら透ける半透明の紙に変更した。その狙いは「次の行為にいざなうこと」(渡邉氏)にある。包み紙の内側に書かれたメッセージが、うっすら透けて見える。贈られた人は中身が気になり、それを開いて読んでみたくなる。そうした感情を引き出すために「内側にメッセージが書かれていることをさりげなく伝達することが大切。作り手である我々から商品を贈り手へ届け、それが受け取り手に渡る。この商品を通してうれしいサプライズがリレーされていく体験を目指した。自分のことを考えながら、ものや言葉を選んでくれた時間はうれしいもの。筆跡からも相手の気持ちが伝わる」と渡邉氏は話す。

 ものが売れにくい時代になっている。プロダクトの性能や品質といった完成度が高いだけでは、消費者からの共感を得られない。「プロダクトの背景にあるストーリーを新しい価値として消費者に伝えていくことが作り手にとって重要になる。ものを通じて、新しいコミュニケーションを生み出すことは今後、ものづくりをするうえでのポイントになるはず」と宮前氏は語る。

コサージュと同時に発売するヘアゴム。価格は7000円
コサージュと同時に発売するヘアゴム。価格は7000円
コサージュと同時に発売するチャーム。価格は左が1万2000円、右が8000円
コサージュと同時に発売するチャーム。価格は左が1万2000円、右が8000円
FLORIOGRAPHYの包み紙にメッセージを書き込める。包み紙には、メッセージがうっすら透けて見える半透明の紙を採用した(左)。一部の店舗では、メッセージを書くスペースも用意する。包み紙の内側にプリントした「COLOURS」「YOU」「STORY」などのキーワードは、ブラジルの音楽家、アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲した曲の歌詞の中から選んだ(右)
FLORIOGRAPHYの包み紙にメッセージを書き込める。包み紙には、メッセージがうっすら透けて見える半透明の紙を採用した(左)。一部の店舗では、メッセージを書くスペースも用意する。包み紙の内側にプリントした「COLOURS」「YOU」「STORY」などのキーワードは、ブラジルの音楽家、アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲した曲の歌詞の中から選んだ(右)
内側が透けて見えるショッピングバッグも用意した
内側が透けて見えるショッピングバッグも用意した

(写真/陶山 勉)