共感する仲間、若い世代が期待

 シンギュラリティ・ソサエティのミッションはデジタルネーティブである若い世代に、社会課題の解決を自ら考え実現するのを支援することにある。

 同団体が運営するオンラインサロンで、社会格差や少子化をはじめとするさまざまな課題の解決法を提起して、仲間と議論してもらう。そして随時開催するオフ会なども活用してコミュニティーを形成することを狙う。このなかで中島氏がビジネス設計や起業支援に関するアドバイスをしていく。将来的にシンギュラリティ・ソサエティでは、プロジェクトインキュベーションやハッカソンなど幅広い活動を予定する。

 会員は、自身が問題意識として持っているテーマと、実際に取り組む計画などをサロンで活発に議論し始めた。

 電機メーカーのエンジニアとして都内で勤務している酒井大輔氏(30代)は次世代の公共モビリティサービスとなる「バス2.0」向けの高齢者用専用デバイスとサービス案を発表した。「ITリテラシーの低い層が置き去りにされているが、それらの方々にもサービスを届ける方法はあるはず」と言う。一方、ミュンヘン在住のエンジニア、小泉正剛氏(同)は選挙民に対する政治家のコミュニケーション活動の方法に疑問を呈する。「情報伝達手段が街頭演説やビラ、ポスターで、100年前からあまり進化しておらず非効率。政治家の行動を可視化するサービスのプロトタイプを作成している」。

 同団体への参加で「多角的な視点を得て、アイデアのコラボを楽しみたい」(酒井氏)、「社会課題に対する意識の高い人がいるため、共感する仲間を集められる」(小泉氏)と期待している。

 オンラインサロンに入会するためには、議論したいテーマについての小論文の提出が必要。会員数は100人が目標で、現時点で既に74人が入会している。

中島氏が登壇するxTREND EXPOについての情報はこちら
日時 11月28日(水)~29日(木)
会場 東京国際フォーラム(東京・有楽町)
※中島氏の講演はすでに締め切っていますが、当日キャンセルのお席があれば聴講できる場合があります