今、ヨーカ堂の強みをどう見ていますか。

 2つあると思っていて、1つは商品の目利き力。生鮮食品を中心にして、良いものが並んでいるんじゃないかという感じがします。今、ヨーカ堂に入ってずっと店舗研修に行っているんですが、良いものを良い状態で売っていくという原則が貫かれている感じが1つですね。商品の良さ。もう1つは、お店を良い状態にしようとしている販売本部のカルチャー。それによってお店が高いレベルで維持されているという、この2点かなと思います。

 5~6年前、「リアルスコープ」というテレビ番組があって、いろいろな業界の競合他社がそれぞれの会社の自慢をプレゼンしたのですが、そのときにヨーカ堂は非常に商品に寄ったプレゼンをしていて、ヨーカ堂で売っているサンマがいかにおいしくて良いサンマかを理詰めで説明したり、とある店舗の総菜売り場のかき揚げを作るパートの方がいかにかき揚げ名人かみたいな話をしたりしていたんですね。そういう商品的な優位性の事実とかエピソードとかバックグラウンドストーリーがすごくたくさんある気がするんです。そういうことを掘り起こしていくことが本当に楽しみですね。

あとはセブン&アイグループのPB「セブンプレミアム」もあります。これをヨーカ堂としてどう売っていくかというのは、マーケティングのしがいがある気がするのですが。

 大きく2つの方法があって、1つはセブンプレミアムをセブンプレミアムとして前面に出して売るやり方。もう1つは、ヨーカ堂なりの商品選択とか、お薦めの基準があって、その中にセブンプレミアムがうまくハマるからそこに入れていますよというやり方。どっちもあると思うんですね。どっちがワークするかということはちょっとまだ分からないです。

やりたいことがたくさんあるという感じですね。

 ヨーカ堂の中でいろいろなところに行く機会があるから、できるだけその中でたくさんのことをマーケターとしてやっていきたい。歴史的に外部からほとんど人を採っていない会社に呼ばれたということは、そういうことを期待されているんだと思います。

(写真/中村 宏)

イトーヨーカ堂・富永氏、エステー・鹿毛氏が登壇
「マーケティングの鉄人」を今年も開催!
(左)イトーヨーカ堂・富永朋信氏、(右)エステー・鹿毛康司氏
(左)イトーヨーカ堂・富永朋信氏、(右)エステー・鹿毛康司氏
昨年開催した「マーケティングの鉄人」の様子
昨年開催した「マーケティングの鉄人」の様子
「TREND EXPO TOKYO 2017」で前代未聞の試みとして反響を呼んだ「マーケティングの鉄人」を今年も開催! 「天才マーケターが実在する商品の課題を目の前で解決する」というコンセプトそのままに、イトーヨーカ堂・富永朋信氏、エステー・鹿毛康司氏が鉄人として登壇する。

日時 11月28日(水) 16:10~17:30
会場 東京国際フォーラム(東京・有楽町)
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