2018年度 人工知能学会全国大会では、AI(人工知能)が社会に与える影響がより大きくなってきたと感じさせるセッションが多かった。今回の報告リポートは、前編「AI兵器について考えた、2018年度 人工知能学会全国大会」に続く後編。産業界でAI人材が担う役割は何か、話し合われた。

AIと社会の関わりはますます強くなってきていることを印象づけた2018年度人工知能学会全国大会。その1つが、昨年に新設した「インダストリアルセッション」という、AI活用に関する企業の取り組みをプレゼンするという企画だ。プレゼンした企業数は24社。昨年から6社増えた。パナソニックや沖電気工業、東芝、NEC、富士通研究所、日本ユニシス、ALBERT、グリッド(東京・港)などは昨年に続いての参加だ。
インダストリアルセッションに参加した企業の狙いは、「当社のAI活用の具体的な取り組みを紹介することによって、学生に興味を持ってもらい、できればインターンシップに参加して当社のことをよく知ってもらいたいためだ」(大手製造業)。要するにAI人材の青田買いである。協賛企業の1社である富士フイルムは、人事部の担当者が鹿児島に駆けつけた。協賛理由は優秀なAI人材獲得にあることが明確だ。
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