イノベーションを起こす人のデジタル戦略メディアとして4月に誕生した「日経クロストレンド」――。創刊記念イベントとして2018年6月18~20日に「日経クロストレンド FORUM 2018」を開催します。本記事では同イベント内でも、専門的、実践的な知識を得たい人向けのエキスパートコース「予測型戦略を知るための機械学習講座」をご紹介します。

 インターネットの利用やSNS投稿、スマートフォンの位置情報、クレジットカードやポイントカードを使った決済情報、IoT機器が生み出す機械の稼働状況など、世の中にはデータが増大する一方です。数年前、ビジネス現場ではこうしたビッグデータを持て余すばかりでしたが、機械学習、ディープラーニングが浸透し、データの価値が見直されてきました。大量のデータからパターンやルール、予測を生み出すことが容易になったのです。

 日経クロストレンドが開催する「予測型戦略を知るための機械学習講座」は、機械学習の種類を体系的に紹介していき、機械学習を用いたビジネスアプローチ方法にはどういったものがあるのか学んでいきます。

 講師は、Preferred Networks(PFN)知的情報処理事業部長の海野裕也氏。PFNは国内でディープラーニングの研究、活用で先頭を走る一社です。17年8月には、トヨタから約105億円の資金調達をしたほか、日立製作所とファナックとは18年4月に共同出資会社インテリジェント・エッジ・システムを設立するなど、大企業から注目を集めています。

劇的に変化するアプリケーションを探せ

 本講座は機械学習のエンジニアとしてコーディングなどの実務を学ぶものではなく、「人工知能に通じた人材を育成したいマネジャーの方(部下の方をご派遣ください)」「機械学習の基礎と手法を体系的に学びたい研究開発部門やエンジニアの方」「深層学習(ディープラーニング)や強化学習など注目技術を理解しビジネスへの応用を検討したい方」にお薦めです。

 海野氏にはこのほど日経クロストレンドへ「話し言葉で動くロボットを研究 多品種少量生産のニーズへ対応も」「『オレンジ色の三角形の物』でも理解するロボットへの教育方法」の寄稿もしていただきました。

 海野氏はこの記事のなかで「今の人工知能は記憶力が飛び抜けてすごい1歳児というイメージを持つとよい」とした上で、「今の技術が1歳児のレベルだからといって、それが20歳の大人になるまでビジネスに取り入れないのは遅過ぎる」と指摘。

 そして、「機械には知性以外にすでによく知られたたくさんの優れた点がある。正確、高速、安全、24時間働ける。こうした特徴に、少しの知性が組み合わされば既存の機械とも、人間とも違った特性を生み出すだろう。そこに必要なのは、20歳の大人の知能ではない。もっと早い段階なはずだ。ずっと先の未来を想像するより、今起こり得る技術的変化に対して、最も劇的に変化するアプリケーションは何かを探して、ビジネス化した方がよいはずだ」と説きます。

 あなたの業界で「劇的に変化するアプリケーション」を探すヒントに、ぜひ本講座をご活用ください。

●講義概要
日時 6月19日(火) 14:00~17:00
会場 赤坂インターシティコンファレンス