2018年3月17日、イッセイ ミヤケは京都市内では初の路面店「ISSEY MIYAKE KYOTO」をオープンさせた。店舗デザインはプロダクトデザイナーの深澤直人氏が担当。昔ながらの町家が残る京都市の柳馬場通沿いで、築132年の町家をリノベーションし、ファサードも町家の雰囲気をそのまま残すことで、周囲の環境になじませた。

墨を混ぜた漆喰で塗られた店内は落ち着いた雰囲気。什器のデザインを含めて深澤直人氏が手掛けた
墨を混ぜた漆喰で塗られた店内は落ち着いた雰囲気。什器のデザインを含めて深澤直人氏が手掛けた

 2018年3月17日、イッセイ ミヤケは京都市内では初の路面店「ISSEY MIYAKE KYOTO」をオープンさせた。場所は、昔ながらの町家が残る京都市の柳馬場通沿いで、京都市役所から歩いて10分ほど。築132年の町家をリノベーションし、ファサードも町家の雰囲気をそのまま残すことで、周囲の環境になじませた。

 「ISSEY MIYAKE KYOTO」は京都市役所から徒歩10分ほどの場所にある。店舗デザインは「ISSEY MIYAKE GINZA / URA」や「me ISSEY MIYAKE / AOYAMA」を手掛けたプロダクトデザイナーの深澤直人氏が担当した。店内に町家の柱や梁を残すなど、元からあった要素を生かして空間を構成した。店内の壁は、墨を混ぜた漆喰を使い、職人が仕上げた。グレーを基調とした売り場に落ち着いた雰囲気が漂う。モノトーンの壁によって、商品の鮮やかな色が際立つ効果があるという。入り口にはグラフィックデザイナーの浅葉克己氏によるブランドロゴを表示しているだけで、目立つ装飾などはない。前を通っても、イッセイミヤケのショップだと気付かない人の方が多いだろう。

 当初は「HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE」「ISSEY MIYAKE MEN」のメンズ服と「BAO BAO ISSEY MIYAKE」を中心に販売するが、ブランドは固定しないという。

蔵をギャラリーとして活用

 売り場の奥には庭があり、この店の大きな特徴でもあるギャラリー「KURA」が建っている。これは元の町家にあった2階建ての蔵を、そのまま活用したスペース。2階の床を取り払うことで、天井が高い空間を実現した。このスペースではISSEY MIYAKEのものづくりや日本の伝統技術に加え、世界中の良いものを紹介していく。展示は年に4~5回、入れ替える予定だ。オープン時は、グラフィックデザイナー・田中一光の作品をモチーフとした「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE」の3回目のコレクションを展示。なお、店内の2階では、KURAの展示に関連した商品を販売する。

 「我々の服は、京都の職人が捺染した生地を使うなど地元との関わりが深い。そのため三宅一生には、京都の街に寄り添ったかたちで店舗を運営したいという思いがあり、町家をリノベーションすることにした。蔵の展示を通して、イッセイ ミヤケのモノづくりに込めた思いを発信していきたい」と同店の立ち上げを主導した、同社の池田洋一・ISSEY MIYAKE MEN部長は話す。

築132年の町家を活用した「ISSEY MIYAKE KYOTO」。入り口の引き戸に表示されたブランドロゴ(白く“一”とある)以外に目立つ装飾はなく、周囲に溶け込んでいる
築132年の町家を活用した「ISSEY MIYAKE KYOTO」。入り口の引き戸に表示されたブランドロゴ(白く“一”とある)以外に目立つ装飾はなく、周囲に溶け込んでいる
売り場の奥には、蔵を活用したギャラリーを併設した
売り場の奥には、蔵を活用したギャラリーを併設した

(C)ISSEY MIYAKE INC. Photo by Masaya Yoshimura, Copist

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