世界のミレニアル世代は、今……。若者研究の第一人者である博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの原田曜平氏が、マーケティング・リサーチ会社のTNCと共同で海外の若者にインタビュー調査を行う本連載。今回はオーストラリアのシドニーを訪れた。オーストラリアは移民の受け入れなどで、ミレニアル世代が全人口の4割近くを占める比較的若い国。“未来の消費地”としてのポテンシャルは想像以上だった。

シドニー発のブランドや飲食チェーンに世界中から注目が集まっている
シドニー発のブランドや飲食チェーンに世界中から注目が集まっている

 近年、ニューヨークやロサンゼルス(LA)を訪れた際、シドニーを中心としたオーストラリア発の人気商品や飲食店をよく目にするようになりました。それは東京でも同様。例えば、「世界一美味しい朝食」といわれる「bills(ビルズ)」や、ミートパイで有名な「Pie face(パイフェイス)」。シェイクが注がれたメイソンジャーの口にドーナツを載せるスイーツで、シドニー発の「tella ball shake(テラボールシェイク)」をまねて、インスタ映えを狙って写真を撮ることも、ここ数年、日本の若者の間で流行しています。

 メキシコ料理の「Guzman y Gomez(グズマン・イー・ゴメズ)」(東京・原宿など)、ギリシャ料理の「THE APOLLO(アポロ)」(銀座)、タイ料理の「Longrain(ロングレイン)」(恵比寿)など、今どき人気の飲食店も実はシドニーが発祥。最近は、エスプレッソにスチームミルクを加えたコーヒーを「フラットホワイト」と呼ぶ風潮がありますが、この名称も一説にはオーストラリアで生まれ、世界に広まったといわれています。

 日本の若い女性に人気のオーガニック化粧品「Jurlique‎(ジュリーク)」や、「Aesop(イソップ)」もオーストラリアが生んだコスメブランド。ブーツやシューズの「UGG(アグ)」も、若者に支持されているオーストラリアのメーカーです。つまり、グローバルトレンドという視点で見た場合、間違いなくオーストラリアは流行発信地の一つになってきているわけです。

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