世界のミレニアル世代は、今……。若者研究の第一人者である博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの原田曜平氏が、マーケティング・リサーチ会社のTNCと共同で海外の若者にインタビュー調査を行う本連載。LAの若者事情を解説した前回(LAの若者は、なぜ「チルッて」いないのか?)に続き、世界の先端を行くLAの若者トレンドに迫る。

若者消費を象徴する“ヒップスター”とは?
ロサンゼルスの若者トレンドを一言で表現するなら、“Hipster”(ヒップスター)がふさわしいでしょう。もともとは流行の最先端を追っている人たちを指す言葉でしたが、今のLAでは、「オーガニック」「ローカル」「シンプル」「ミニマルデザイン」を体現する商品やサービス、店などを表す言葉として使われています。日本風に言えば、「無駄がなく、自然や健康、地場志向が強いもの」といったところ。これがLAの若者の価値観を表す最重要キーワードになっているのです。
LAでヒップスターを実体験しようと思ったら、外せないのが「アボットキニー通り」。日本で言えば、小さくておしゃれな店が点在する東京・代官山のようなエリアであり、通り沿いには内装がウッド調の店や、オーガニックな素材を使ったアイスクリーム店、手作り感のある洋服を売る店など、ヒップスターな店や商品に出合える格好の場として、若者や観光客に人気なのです。

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