京都信用金庫は2020年11月、「QUESTION(クエスチョン)」というコミュニティービルを開設した。社会やビジネスの課題を「交流しながら寄ってたかって答えを探す」ための場だという。その狙いと具体的な取り組みについて、京都信用金庫の榊田隆之理事長に聞いた。
京都信用金庫 理事長
クエスチョンは、京都信用金庫の河原町支店の建て替えに伴い誕生しました。地上8階建てのビルで、河原町支店のほか、コワーキングスペースやテスト販売のための空間、用途に合わせて選べるレンタルスペースなど、充実しています。なぜ、こうした施設を京都信用金庫が開設したのでしょうか。
京都信用金庫は1971年から、金融サービスを通じて地域社会の活性化と絆づくりを目指す「コミュニティ・バンク」という理念を掲げています。地域が活性化すれば経済が発展し、魅力的な場所になり、人が集まってくる。ひいては、私たちの本業を必要とするお客様も増加するという考えです。
コミュニティーを豊かにするのに必要なものは……
そうした理念の下で、私たちの主要なお客様である地元の中小企業の経営者とコミュニケーションを綿密にとりながら、企業価値を上げていく方法や手段を一緒に考え、京都の街を活性化させていくお手伝いをしています。これまで数々の中小企業や、社会課題と向き合うスタートアップ企業を支援してきた経験から、実感していることがあります。
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