京都信用金庫は2020年11月、「QUESTION(クエスチョン)」というコミュニティービルを開設した。社会やビジネスの課題を「交流しながら寄ってたかって答えを探す」ための場だという。その狙いと具体的な取り組みについて、京都信用金庫の榊田隆之理事長に聞いた。

榊田 隆之(さかきだ たかゆき)氏
京都信用金庫 理事長
上智大学外国語学部を卒業後、日本輸出入銀行(現 国際協力銀行)勤務を経て、1985年に京都信用金庫入社、2018年に理事長就任。徹底的な対話型経営により「日本一コミュニケーションが豊かな会社」を目指す。1971年に「コミュニティ・バンク」を世に提唱した金融機関の理事長として、地域の経済や文化の形成への思いを込める。こころ豊かな地域社会、コミュニティーをつくることがライフワーク

クエスチョンは、京都信用金庫の河原町支店の建て替えに伴い誕生しました。地上8階建てのビルで、河原町支店のほか、コワーキングスペースやテスト販売のための空間、用途に合わせて選べるレンタルスペースなど、充実しています。なぜ、こうした施設を京都信用金庫が開設したのでしょうか。

京都の中心地、河原町通の交差点に面した地上8階建てのビル。2階と3階がコワーキングスペース、6階に京都信用金庫河原町支店、8階は100人収容の飲食スペースとシェアキッチンがある。業務用のキッチンが横並びで2セットあり、食に関するイベントのほか、期間限定のトライアル店舗としても利用できる
京都の中心地、河原町通の交差点に面した地上8階建てのビル。2階と3階がコワーキングスペース、6階に京都信用金庫河原町支店、8階は100人収容の飲食スペースとシェアキッチンがある。業務用のキッチンが横並びで2セットあり、食に関するイベントのほか、期間限定のトライアル店舗としても利用できる
セミナーやトークセッション、ピッチ大会など様々なイベントが開催されている「コミュニティステップス」と称した階段状のフリースペース。3階から4階につながる吹き抜けの空間で、最大70人ほど収容できる。ほかにもセミナールームや130人収容の大ホールなどもある
セミナーやトークセッション、ピッチ大会など様々なイベントが開催されている「コミュニティステップス」と称した階段状のフリースペース。3階から4階につながる吹き抜けの空間で、最大70人ほど収容できる。ほかにもセミナールームや130人収容の大ホールなどもある

京都信用金庫は1971年から、金融サービスを通じて地域社会の活性化と絆づくりを目指す「コミュニティ・バンク」という理念を掲げています。地域が活性化すれば経済が発展し、魅力的な場所になり、人が集まってくる。ひいては、私たちの本業を必要とするお客様も増加するという考えです。

コミュニティーを豊かにするのに必要なものは……

 そうした理念の下で、私たちの主要なお客様である地元の中小企業の経営者とコミュニケーションを綿密にとりながら、企業価値を上げていく方法や手段を一緒に考え、京都の街を活性化させていくお手伝いをしています。これまで数々の中小企業や、社会課題と向き合うスタートアップ企業を支援してきた経験から、実感していることがあります。

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