グーグル台湾のトップを14年間務めたリーフェン・チェン(簡立峰)氏が2020年2月、台湾に本拠を置くAI(人工知能)ベンチャーのエイピアー(Appier)の取締役に転身した。それから半年たったチェン氏に、グーグルでの知見とエイピアーの技術を合わせて何を狙うのか、自身の役割や今後の展開について聞いた。

リーフェン・チェン氏
リーフェン・チェン(簡立峰)氏
リーフェン・チェン(簡立峰)氏
1991年に国立台湾大学でコンピューターサイエンスの博士号を取得。100以上の技術論文を発表し、情報検索と中国語情報処理の専門家として国際的に高く評価され、長年にわたり中国語の構文解析システム、言語モデル、文字変換、検索エンジン技術の開発をリードしてきた。2006年からの14年間、グーグル(Google)台湾のマネージングディレクターとして、台湾におけるグーグルのすべての事業管理と開発計画を担当。20年2月に台湾エイピアー(Appier)に取締役として入社。人工知能についての専門知識と、グーグル台湾をリードしてきた豊富な経験を融合させ、エイピアーの事業展開や重要な意思決定に貢献する

グーグル台湾のトップからエイピアーの取締役に転身した一番の理由は何か。

その話をしたら、妻からも同じ質問を受けた(笑)。実は長い間、エイピアーの創業者であるチハン・ユー氏とは付き合いがあった。私がいわば彼のメンター役を担っており、エイピアーにとっての重要事項の一部については、今までも相談を受けていたのだ。

 一方で、私自身はグーグルに勤めて14年もたち、それはそれで大変幸運で楽しい仕事人生だったが、そろそろ一区切りをつけようと考えていた。そこへ、旧知と言っていいエイピアーから取締役に就いてくれないかと声がかかった。

 グーグルでは米国本社の下で台湾支社を任され、さまざまな形で力を試す機会を与えてもらった。エイピアーに入れば、私の仕事はある意味、グーグル台湾のそれと逆で、アジア発の新しい企業をグローバル企業として成長させていくものになる。この新しい仕事はやりがいがあると考え、転身を決めた。

グーグル台湾で培ったチェン氏の知見と、エイピアーが開発してきた主にAI(人工知能)分野の技術をくっつけて、新しいビジネスを展開する新しいグローバル企業を生み出そうとしていると見てよいか。

ご指摘通り、グーグル台湾での私の知見とエイピアーの技術による相乗効果が生まれれば一番よい。私自身もそこに期待している。

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