アイデアは10個インプットしたら1個使える程度

これまでに出した書籍は620冊。アイデアを生み出す秘訣のようなものはありますか?

赤川氏 アイデアは10個インプットしたら1個使えるくらいだと思っています。映画、演劇、コンサート、美術展などによく行きますが、ネタを探すつもりで行っているわけではない。単に好きだから行っているだけです。絵を描かない人も、美術館に行けばそれが自分の栄養になると思います。これをやったからこういう結果が得られるなど、コストパフォーマンスだけを考えるのはつまらないです。

 なかでも読書は大切な栄養の一つです。特に小説は登場人物の思いを想像することで人を成長させる力がある。最近は小説を読まない人も増えていると聞きますが、それでは想像力や思いやりの心が育たないのではないかと心配しています。それも、読者が手に取りたくなるような作品を出せない作家の責任なのかもしれませんが……。

忙しくて時間がないなかで、どんな本を手にとったらいいか迷ってしまう人も多いと思います。

赤川氏 確かにあたりはずれはあると思います。でもそれでいいんです。書評や書籍の紹介サイトなどで薦められた本を手に取るのもいいけれど、選んだ人の感覚が自分と一致しているとは限らない。自分の直感で選ぶのがいいのではないでしょうか。

赤川さんご自身はどんな本がお好きなんでしょうか。

赤川氏 中学、高校時代はヘルマン・ヘッセやトーマス・マンなどのドイツ文学に大きな影響を受けました。トーマス・マンの『魔の山』は上下巻で1500ページほどある長編小説ですが、食事の時間以外は夢中で、2日間で一気読みした記憶があります。

 今は時間がなくて長い小説を読む時間がなかなか取れません。まだまだ予定はしていませんが、いつか引退したら長編小説をゆっくり読みたいです。

(写真/酒井康治)


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