長期にわたって成長を続けるニトリホールディングス。その成長を陰で支えるのがユニークな人事制度だ。そのキーマンである同社の組織開発室室長で、人材教育部マネジャーを兼任する永島寛之氏に、マーケティング視点を取り入れた人材活用術などを聞いた。

ニトリホールディングス組織開発室室長の永島寛之氏
ニトリホールディングス組織開発室室長の永島寛之氏
永島 寛之(ながしま ひろゆき)氏
ニトリホールディングス組織開発室室長、人材教育部マネジャー
1998年東レ入社。2007年にソニー入社。ソニーラテンアメリカ(米国フロリダ)赴任。米国出店を果たしたニトリに興味を持ち13年ニトリホールディングスに入社。店長、採用教育部マネジャーを務めた後、19年から現職。従業員の成長を起点としたタレントマネジメントをテクノロジーで構築することに全力投入中。教育のテーマは「越境好奇心」。

 商品開発から店舗運営、ECまで隙のない強さを発揮するニトリホールディングスは、増収増益を32期連続で維持している。この成長に重要な役割を果たしている部署が組織開発室だ。一般的な企業で言えば人事部にあたるが、ここに「マーケティング視点」の導入を進めているのが室長の永島寛之氏。創業者で会長を務める似鳥昭雄氏が作り上げた社風を生かしつつ、「多数精鋭」を実現する「エンプロイー・ジャーニーマップ」とはいったいどのようなものなのか。

ニトリホールディングスの売上高と営業利益の推移。順調に成長を続けている(ニトリホールディングスのホームページの情報を基に編集部で制作)
ニトリホールディングスの売上高と営業利益の推移。順調に成長を続けている(ニトリホールディングスのホームページの情報を基に編集部で制作)

エンプロイー・ジャーニーマップとは?

組織開発室で導入を進めているエンプロイー・ジャーニーマップについて教えてください。

永島寛之氏(以下、永島) ニトリでは70歳から逆算し、10年ごとにどの部署でどんな仕事を担当したいかという人生設計を年に2回、すべての社員に自分で書き出してもらっています。これが「エンプロイー・ジャーニーマップ」です。

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