リクルートテクノロジーズは2017年3月から機械学習APIを無料で公開し、利用者を伸ばしている。メディア事業で培った知見、データを生かしたテキスト分類、校正などの機能を社外の人も使えるように提供。提供開始から約1年で3700人以上の開発者が利用登録した。同社ITエンジニアリング本部 データテクノロジーラボ部 シニアマネジャーの石川信行氏に、無料公開の狙いなどを聞いた。
リクルートテクノロジーズ ITエンジニアリング本部 データテクノロジーラボ部 シニアマネジャーの石川信行氏
リクルートテクノロジーズ ITエンジニアリング本部 データテクノロジーラボ部 シニアマネジャーの石川信行氏

リクルートグループでのリクルートテクノロジーズの役割とはどのようなものか。

 リクルートテクノロジーズはリクルートグループの各事業会社に対し、横断的にITのソリューションを提供している。その内容は、ビッグデータ解析やセキュリティー対応、インフラの構築・運用、システム開発マネジメントなど多岐にわたる。

 私が所属するデータテクノロジーラボ部は、各事業領域に対し、数年先に必要となるであろうテクノロジーを発掘し、プロダクトを開発、それを実際にビジネスに適用しその効果を計測するまでの一連の流れの全てを担っている。

トレンドを先取りして研究開発するテクノロジーをどのようにして見つけるのか。

 海外のカンファレンスに行くことを推奨しており、そこで発表された論文を読んだり、ソースをダウンロードして検証したりして最新のトレンドを収集している。また、イスラエルや米国、台湾、中国などのスタートアップ企業を訪問してビジネスの参考にするとともに、場合によっては共同開発をすることもある。

 リクルートテクノロジーズは機能会社としての位置付けなので、事業の短期の目的にとらわれず、試行錯誤が許される環境で仕事ができるのは大きなメリットだと考えている。

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