クリエイターはマーケターとは異なる発想法や思考法を持つ。そこからビジネスのアイデアやヒントを得ることも多い。今回はトヨタ、SHISEIDO、ISSEY MIYAKE、ポケモンなどのビジュアル作品を手掛けるデザインスタジオWOWの鹿野護氏に「クリエイターの視点」を聞く。

WOWアートディレクター/宮城大学 教授
「新たなプロジェクトを立ち上げたとき、そのビジョンを感性に訴えかける映像で表現すると、チーム内の意思疎通が図りやすくなる。企画書の図やグラフだけでは、自分事になりにくいと思う」
こう話すのは、ビジュアルデザインスタジオ「WOW(ワウ)」の鹿野護氏だ。鹿野氏はWOWの創設メンバーで、コマーシャル映像をはじめ、ソフトウエア開発など、デジタル領域のデザインを数多く手掛ける。携帯電話やスマートフォンをはじめとする情報機器のユーザーインターフェースのデザインでは、「色や形といった表層的なデザインだけではなく、より良いユーザー体験をもたらす、スムーズで美しい動作をプログラマーと一緒に開発してきた」と言う。人の心に作用するデザインは、オリジナルの作品においても共通しているテーマだ。
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