クリエイターはマーケターとは異なる発想法や思考法を持つ。そこからビジネスのアイデアやヒントを得ることも多い。今回はトヨタ、SHISEIDO、ISSEY MIYAKE、ポケモンなどのビジュアル作品を手掛けるデザインスタジオWOWの鹿野護氏に「クリエイターの視点」を聞く。

チームの共通言語になる「映像」 ビジョンは感性に訴える(画像)
鹿野 護 氏(かの まもる)
WOWアートディレクター/宮城大学 教授
ビジュアルデザインスタジオWOWの創設メンバーとして、コマーシャル映像からソフトウエア開発まで様々な分野のデザインを手掛ける。これまで国内外の展示会や美術館で体験型の映像作品を多数発表。企業や自治体とのデザインプロジェクトにも数多く携わってきた。近年は宮城大学でデザイン教育の研究に力を注ぎ、メディア表現を軸とした次世代の才能発掘や地域貢献につながる連携事業を積極的に展開している。グッドデザイン賞審査委員(2013~2018)。著書『Quartz Composer Book』(BNN新社)

 「新たなプロジェクトを立ち上げたとき、そのビジョンを感性に訴えかける映像で表現すると、チーム内の意思疎通が図りやすくなる。企画書の図やグラフだけでは、自分事になりにくいと思う」

 こう話すのは、ビジュアルデザインスタジオ「WOW(ワウ)」の鹿野護氏だ。鹿野氏はWOWの創設メンバーで、コマーシャル映像をはじめ、ソフトウエア開発など、デジタル領域のデザインを数多く手掛ける。携帯電話やスマートフォンをはじめとする情報機器のユーザーインターフェースのデザインでは、「色や形といった表層的なデザインだけではなく、より良いユーザー体験をもたらす、スムーズで美しい動作をプログラマーと一緒に開発してきた」と言う。人の心に作用するデザインは、オリジナルの作品においても共通しているテーマだ。

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