
旬店観測
日経トレンディ誌と協働し、旬な店の売れている商品ランキングやトレンド発信店舗が仕掛ける注目の売り場を徹底調査。なぜ今そのテーマなのか、背景にはどんな流れがあるのか。売り場スタッフやバイヤー、仕掛け人の生の声も届ける。
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第44回2020.12.16マスク生活は「目元」勝負 「ロフト ベストコスメ2020」発表長引くコロナ禍で女性のメイクはどんどん薄くなり、化粧品業界に大きな影響を与えている。しかし、売り上げを落とす商品がある一方で、マスク生活によって新たな売れ筋も誕生した。ロフトでは「ロフト ベストコスメ2020」と銘打ち、2020年のヒット商品や注目コスメなど、100アイテムを選出。そのラインアップからこれからの傾向を探る。
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第43回2020.12.014万円超でも人気 独自万年筆を売る代官山 蔦屋書店の仕掛け代官山 蔦屋書店オリジナルの万年筆が売れている。価格は1本4万円超。ブランド品でもない店舗限定商品としては強気の価格設定。にもかかわらず、複数本購入する人もいるという。もともと万年筆は文具コーナーのメイン商材で、オリジナル万年筆も開店以来9年間、1〜2年に1本作成し、今回が5本目となる。
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第42回2020.10.26ロフトで「メンズコスメ」が絶好調 在宅勤務でもスキンケア拡大2019年春からメンズコスメ専用コーナーを本格的に拡大しているロフトは20年秋、全国129店舗およびネットストアで「ロフト コスメフェスティバル for MEN 2020AW」を開催。メンズコスメは毎年売り上げを伸ばしており、今回は34ブランド、最多となる約150種をラインアップした。
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第41回2020.03.09「レトロ文房具」が女性に激売れ ミニチュア、架空の喫茶店も女子向け文房具の販売が好調だ。ロフトが2020年1月から3月1日まで27店舗とネットストアで展開していた「文房具の女子会」は、予算比130%を達成した。
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第40回2020.01.30人気アーティストが個人向け肖像画オーダー会 狙いは外国人客世界のセレブや著名人などをデジタルで描き、ポートレート作品として世に送り出してきた「エンライトメント」が初めて、個人向けオーダー会を開催する。春節の時期に合わせ、訪日外国人をターゲットにした“初めて尽くし”の企画だ。
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第39回2020.01.07ハンディー扇風機に続け “着る暖房”のUSBウオーマーが続々登場銀座ロフトでは使う人だけを温める「パーソナルウオーマー」が売れている。なかでも、USBケーブルから電源を得る「USBウォーマー」がスマッシュヒット。昨シーズンは1種類・2色のみの展開だったが、14種類・46色と一気に選択肢も増えた。
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第38回2019.12.23脱・ファストフードな滞在型店舗 モスが仕掛ける高級バーガー店米シェイクシャックや米クア・アイナなどが切り開いた、1個1000円台の高級バーガー市場。個店も増えるなか、国産の老舗チェーン「モスバーガー」を展開するモスフードサービスが7月、横浜市・桜木町駅前のクロスゲート内に新業態「モスプレミアム」をオープンした。
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第37回2019.11.2818万円の剝製からくつ下まで 代官山 蔦屋書店のクリスマスクリスマスに向け、街中が華やかに彩られるなか、代官山 蔦屋書店でも「代官山T-SITE クラシカル ホリデイ」と題し、全館でフェアを開催中だ(2019年11月8日~12月25日)。今年のメインビジュアルは、「ほぼ日刊イトイ新聞」でも人気の画家junaida(ジュナイダ)氏によるもの。昨年、同店で開催されたフェアで大反響を呼び、今年はクリスマスのメインビジュアルとして白羽の矢が立った
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第36回2019.11.08店員の“推し”で熱量高い売り場に 共感を呼び、CD不況でも成長CD不況が長らく続くなか、CDショップチェーンのタワーレコードが元気だ。2018年度の売上高は555億円で、前年度比4.7%増。18年のCD生産金額が前年比で10%も減る逆境を物ともしない。その秘密を探るべく、旗艦店の「タワーレコード渋谷店」を訪れた。
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第35回2019.10.24逆算にオタ活 「目的が明確な手帳」が今年の注目株“日本一、手帳を売っている”といわれるロフト。その手帳売り場は、今年の手帳商戦の縮図ともいえる。ロフトの旗艦店・銀座ロフトによる今年の注目株は、何をするための手帳か目的が明確な「コンテンツダイアリー」だ。その種類は、多岐にわたる。
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第34回2019.10.15見渡す限り総菜の「新・駅近小型スーパー」に老若男女が殺到食材を買う主婦だけでなく、一人暮らしで料理とは縁遠い老若男女も連日殺到。従来のスーパーマーケットとは一線を画す「総菜推し」の超小型店が人気を集めている。2019年3月、東京・新中野駅前にオープンした「サミットストア 鍋屋横丁店」だ。
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第33回2019.10.07八村塁表紙のおしゃれバスケ雑誌もヒット カルチャー誌が多様化米プロバスケットボールNBAの八村塁選手が表紙になった米国の雑誌「FRANCHISE(フランチャイズ)」が3000円超と高額ながら、好調に売れている。同誌はバスケットボールをアートやカルチャーの視点から捉えたカルチャー誌だという。
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第32回2019.08.28夏なのに「ボードゲーム」が好調 銀座ロフトは“日本発”に注目銀座ロフトのゲーム関連の売り上げが2019年7月、8月(19日まで)ともに前年同月比約230%と好調だ。ロフト全店の売り上げも前年同月比約150%だが、その数字も大きく上回っている。
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第31回2019.08.07体験満載の家電量販店「エディオンなんば本店」 が観光名所に大阪・なんば駅前の一等地、高島屋の向かいに6月、新機軸の家電量販店がオープン。「エディオンなんば本店」だ。地上9階建ての超巨大な売り場に、土日ともなれば人がひしめき合うほど人気を集めている。
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第30回2019.07.18代官山 蔦屋書店が音楽フロア大改装、ゆったり寛げる体験型に代官山 蔦屋書店は2019年6月、3号館2階の音楽フロアを大改装。扱っていたCD20万枚を5000枚に大幅縮小する一方、60席だった座席を160席に拡大した。
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第29回2019.07.11100円ショップのアイデア商品メーカーが直営店 実演主義を徹底立てて置けるピザカッターに、乾きにくいパーカーのフードを持ち上げて干せるハンガー。家事の悩みを解消する和歌山県海南市のアイデア商品メーカー・小久保工業所が、3月に直営店「KOKUBOショップ東陽町店」をオープンした。
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第28回2019.06.07夏先取り! 「極ミニ水筒」「モバイル扇風機」にヒットの兆し2019年4月にフロアを拡大してリニューアルオープンしたばかりの銀座ロフトでは、早くも夏を先取りしたヒット商品が活況だ。これからの時期、水分補給に欠かせない水筒は種類もサイズも豊富。中でも、わずか容量120mlの「ポケトルボトル」がとにかく売れているという。
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第27回2019.05.28格安「1人焼肉店」躍進 高回転の秘密は“居酒屋使い”回避策焼き肉は「ハレ」の日の食事。そんな概念を覆し、昼夜問わず定食屋のように入れる新感覚の焼肉店が人気だ。2018年8月に東京・新橋に1号店がオープンした「焼肉ライク」は、既に国内外に10店舗を展開。今後5年で300店舗体制を目指し、一気に出店攻勢を仕掛ける。
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第26回2019.05.17奇抜な299円均一“スシロー居酒屋” 3年100店舗の大攻勢回転寿司チェーンのスシローが、17年8月から密かに展開する大衆寿司居酒屋がある。新業態の「鮨・酒・肴 杉玉」だ。1号店のオープンから約1年で5店舗にとどまりながら、今後3年で100店オープンを目指すと宣言。一気に出店攻勢をかける。
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第25回2019.04.22なぜリトアニア? 代官山 蔦屋書店が放つ新カルチャー「リトアニア」と聞いて、具体的なイメージが湧く人はどれくらいいるだろうか。バルト3国の1つで国土は北海道の8割程度、旧ソ連から1990年に独立して共産主義から資本主義に転換したばかりの若い国だ。このリトアニアをフィーチャーしたフェアが代官山 蔦屋書店で開催されている。
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第24回2019.03.28銀座ロフトが「食」強化 1階にサワー専門店やポップなアイス店銀座ベルビア館3~6階に開業して約2年となる銀座ロフトが2019年4月26日、同ビルの1、2階フロアにまで拡張し、既存の約1.4倍の広さとなって改装オープンする。ロフトが次世代型旗艦店として位置付ける同店はどう変わるのか。
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第23回2019.03.13ドンキが送り出した小売店の“未来形” フロアごとに違う顔ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下PPIH、2月にドンキホーテホールディングスから社名変更)が、小売店の“未来形”として2018年11月に送り出したのが、「MEGAドン・キホーテ港山下総本店」だ。
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第22回2019.02.15代官山 蔦屋書店に開店前から行列 異色コラボ展の商品が激売れ代官山 蔦屋書店で2019年2月20日まで開催されている「DRIVE by Jerry UKAI & TACOMA FUJI RECORDS」(以下、DRIVE展)。アートディレクターのジェリー鵜飼氏と架空のレコードレーベル「タコマフジレコード」のコラボフェアだ。開催初日には開店前から20~30人の行列ができ、商品も飛ぶように売れているという。
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第21回2019.02.07“新生オートバックス” アパレル目当ての女性客狙う商品はデザイン性に乏しく、店は雑多で男臭い。女性に敬遠されがちなカー用品店に新顔が現れた。オートバックスセブンの新業態「JACK&MARIE」だ。2018年3月に1号店をオープンし、横浜、名古屋、福岡に4店舗を構える。横浜ランドマークプラザ内の店を訪れ、狙いを探った。
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第20回2019.01.29プチプラから有田焼まで、銀座ロフトが大規模アクセサリー売り場まだまだ寒い日が続いているが、売り場はひと足先に春の到来を告げている。銀座ロフトは「春のカザリモノ展」と銘打ち、25ブランドのアクセサリーを一堂に集めた自主編集売り場を1月15日から3月7日まで大々的に展開中だ。
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第19回2019.01.10最注目の“激安×高機能”ウエア 作業着発「ワークマンプラス」土日は700人以上が訪れ入場規制。年間売り上げ目標1億2000万円はわずか3カ月で射程圏内で、早々に3億円へ引き上げ。2018年9月、作業着大手のワークマンが生んだモンスター店舗が「ワークマンプラス」だ。1号店のららぽーと立川立飛店を訪れた。
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第18回2018.12.20360万円のフェラーリ本など“異色本”が予想外の売れ行き2018年11月7日に発売された“本”はなんと1冊360万円。大判の書籍を得意とするドイツのアートブックブランド「タッシェン」から刊行された、フェラーリ70周年を記念した大型特別書籍だ。
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第17回2018.12.05英国発「玩具が買えるテーマパーク」 魅せる販売で新境地開拓斬新な玩具店がこの冬、英国から上陸した。横浜と博多に2店舗をオープンした「ハムリーズ」だ。
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第16回2018.11.22銀座ロフト「平成最後の福袋」はダジャレだらけ「平成最後」がバズワードになるなか、銀座ロフトが“平成最後の福袋”を売り出す。バブル=泡、ドローン=泥、YouTube=チューブなどと、ダジャレ連発だ。
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第15回2018.11.07夜間の空白地帯で駆け込み寺に ウエルシアの女性向け異色店舗都市圏での低い認知度が課題だったウエルシア薬局がSNSやクチコミでの拡散力がある女性をターゲットに、店舗を先鋭化。驚くことに、売り上げランキング3位は男性用発毛剤「リアップ」だという。
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第14回2018.11.01今年のクリスマスはウチナカ傾向、飾りは一点豪華主義に銀座ロフトでは2018年のクリスマスフェアが早くもスタート。目玉は豊富な品ぞろえのスノードームだ。その背景には、家族や友人など親密な人と過ごす“ウチナカ(家中)”クリスマスが主流になっていることがある。
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第13回2018.10.11“AIソムリエ”が好みの日本酒を判定する「おしゃれ角打ち」今では日本のアルコール消費量のうち、僅か6%程度しか飲まれていない日本酒。その人気復活に挑む企業・未来酒店が運営するのが、「未来日本酒店 KICHIJOJI」だ。
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第12回2018.10.0420代女子が1980~2000年代の懐かし雑誌フェアを企画代官山蔦屋書店の建築デザインフロアでは2018年9月17日から11月2日まで、1980年代~2000年代初頭のファッション雑誌を集めた「DAIKANYAMA VINTAGE MAGAZINE FAIR」が開催されている。アラフォー以上の年代なら「懐かしい!」と立ち止まること間違いなしのこのフェアだが、企画者はなんと全員20代のチームというから驚きだ。
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第11回2018.09.13鮮度抜群のおしゃれスーパー 市場や地方からの直送品がズラリ雑貨店のような店内で、高さ180㎝の壁面にびっしりつり下げられたのは、袋詰めのミニトマト――。過去にはバナナを積んだタワーまで出現したというから、思わず入らずにはいられない。モンテンが手がける「Una casita(おなかすいた)」が立ち上げから2年で首都圏を中心に、計14店舗とじわじわ拡大中だ。
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第10回2018.08.30女性の隠れニーズわしづかみ ロフト手帳イベントのスゴい中身手帳を日本で最も多く販売するロフトが2018年8月25日、手帳メーカー24社、手帳1000種を集めた新商品先行イベントを開催。文具好き女子が殺到したその中身とは?
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第9回2018.08.07ビックカメラが原宿で仕掛ける“脱・家電量販店”家電のイメージとは程遠い東京・原宿の「ビックカメラ」で、一番売れる商品は? 正解は「ニンテンドースイッチ」。長期の観光で訪れた外国人ファミリーの子供が旅行に飽きてしまい、親が仕方なく買うケースが多いという。この店の正体は、昨年11月、竹下通り沿いにオープンした同社の新業態「ビックカメラセレクト原宿店」だ。
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第8回2018.07.20TSUTAYAが電子マンガ端末「全巻一冊」を5店舗限定販売「全巻一冊」は、コミック全巻を収録した電子書籍端末。読み心地から読後感まで限りなく紙のマンガに近づけているのが特徴だ。手触りも佇まいも紙のマンガそのもの。思わずページをめくる人も続出しているという。
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第7回2018.07.05キャンプファンが大殺到 圧巻の品ぞろえを“試せる”専門店4月26日のオープンから2カ月以上たってなお、休日は駐車場1時間待ちという大盛況。名古屋駅からクルマで40分以上の立地ながら、東京や大阪からも多くの客が訪れているのが、アルペン初のアウトドア専門店「アルペンアウトドアーズ 春日井店」だ。
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第6回2018.06.26銀座ロフトに「土に還るスニーカー」 1周年で個性派企画連発オープンから1周年を迎える銀座ロフトでは目玉企画として“サステナビリティ”をテーマにしたポップアップショップ「BIO HOTEL MARKET」を展開。「欧米ではすでにサステナビリティはマーケティング戦略の重要なポイントになっている」という。
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第5回2018.06.07女子雑貨の聖地・プラザが大人向けに変貌 “卒業生復帰”目指す大きな窓から運河がのぞく、レンガ造りの倉庫のような店内に、輸入雑貨や食品が並ぶ。ニューヨークのブルックリンをテーマにしたこのあか抜けた店が、東京・銀座からほど近い晴海トリトンスクエア内に店を構える「PLAZA DEPOT 晴海店」だ。