女子向け文房具の販売が好調だ。ロフトが2020年1月から3月1日まで27店舗とネットストアで展開していた「文房具の女子会」は、予算比130%を達成した。

「文房具の女子会」は2019年春に続いて2回目。幅広い女性層に売れた
「文房具の女子会」は2019年春に続いて2回目。幅広い女性層に売れた

 同イベントではレトロデザインやミニサイズのものなど、ユニークな文房具約600種類をそろえた。なかでも、旗艦店である銀座ロフトでは独自に仕入れた商品を合わせて約1000種類を展開した。

 特に好調だったのが、レトロなデザインの商品だ。「古くからあるデザインをモチーフにしたものや昭和の雰囲気が漂う文具が人気。数年前から各社とコラボ商品を作っているが、昭和っぽいデザインが増えてきた」と銀座ロフト広報の池田晶子氏。

一番人気は「文具ミニチュアマスコット」(税込み400円)。ライオン事務器のテープカッターやぺんてるくれよん、トンボ鉛筆など誰もが一度は見たことのある文房具がミニサイズに
一番人気は「文具ミニチュアマスコット」(税込み400円)。ライオン事務器のテープカッターやぺんてるくれよん、トンボ鉛筆など誰もが一度は見たことのある文房具がミニサイズに
売り上げランキングの2位以降を総なめにしているのが、ロフトが古川紙工とコラボしたオリジナルブランド「紙町珈琲店」シリーズ。架空の喫茶店をモチーフにした素朴でレトロな絵柄が特徴。クリームソーダやトースト、コーヒーカップなどをデザインしたレターセットや一筆箋などが人気
売り上げランキングの2位以降を総なめにしているのが、ロフトが古川紙工とコラボしたオリジナルブランド「紙町珈琲店」シリーズ。架空の喫茶店をモチーフにした素朴でレトロな絵柄が特徴。クリームソーダやトースト、コーヒーカップなどをデザインしたレターセットや一筆箋などが人気

 もともと工業用だったマスキングテープの人気や、19年に入場者数3万8000人を記録した文具女子博など、女性好みのかわいい文房具のブームが続いている。「事務用品は会社からの支給が最低限となり、自分で買うなら使いやすいもの、自分の好みに合ったものを求めるニーズが背景にある」(池田氏)という。

手帳・文具メーカー、ハイタイドの文具シリーズ「ニューレトロ」。レトロなモチーフや色合いを日常小物に取り入れた。B6サイズの「じゆうちょう」(税込み253円)
手帳・文具メーカー、ハイタイドの文具シリーズ「ニューレトロ」。レトロなモチーフや色合いを日常小物に取り入れた。B6サイズの「じゆうちょう」(税込み253円)
クスッとするようなユニークな文具や雑貨を作っている「cobato(コバト)」
クスッとするようなユニークな文具や雑貨を作っている「cobato(コバト)」
「丹波屋栃木銘店」は餃子やとちおとめ(イチゴ)など、栃木の名物を文具で発信している
「丹波屋栃木銘店」は餃子やとちおとめ(イチゴ)など、栃木の名物を文具で発信している
そのまま枕にして寝ることができる、その名も「まくらノート」。S3080円、M3300円(ともに税込み)
そのまま枕にして寝ることができる、その名も「まくらノート」。S3080円、M3300円(ともに税込み)
手帳やカードを楽しくアレンジできる「リラリラハンコ」(税込み528円〜)。とにかくゆるくて、かわいい
手帳やカードを楽しくアレンジできる「リラリラハンコ」(税込み528円〜)。とにかくゆるくて、かわいい

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