雑貨店のような店内で、高さ180㎝の壁面にびっしりつり下げられたのは、袋詰めのミニトマト――。過去にはバナナを積んだタワーまで出現したというから、思わず入らずにはいられない。モンテンが手がける「Una casita(おなかすいた)」が立ち上げから2年で首都圏を中心に、計14店舗とじわじわ拡大中だ。

Una casita(おなかすいた) ビーンズ阿佐ヶ谷店(東京都杉並区)
奇抜な陳列もさることながら、リピーター続出の最大の理由は、生鮮品の高い鮮度と安い価格。その秘密は、パートナー企業と連携した独自の流通網の確立にある。市場で毎朝2時に仕入れた商品を6時の便で各店に直送。価格は他店より1〜2割安い場合もあり、市場に良いものがなければ、大根やニンジンといった定番品すら並ばない日もあるというほど、鮮度を重要視している。これには不満も出そうなものだが、「新鮮な商品が目当てで来店する客が多い。この店にないものは、近所のスーパーで買うという補完関係ができている」(ビーンズ阿佐ヶ谷店店長の鷲見勇毅氏)という。
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