感情ターゲティングを活用したネット動画広告をシリーズで展開し、SNS上での高いシェア率を獲得したワイモバイル。ドラマの内容はもちろん、配信時間の工夫やSNSとの連動も生かして、10代女性からの共感を得てランキング上位に入ることに成功した。

ネット動画広告は、2017年度の市場規模が前年比163%と急成長するなど(サイバーエージェント オンラインビデオ総研/デジタルインファクト調べ)、企業にとって、商品プロモーションやブランドマーケティングを展開するうえで、今や欠かせない手法の一つとなっている。
なかでも視聴回数、視聴者数以上に注目されているのが「SNS上でのシェア率」だ。ユーザーからの支持を把握するうえで有効な数字で、いわば動画コンテンツのクオリティーを測る指標である。このため、シェア率を高めようと、各企業がネット動画広告にさまざまな工夫を凝らしている。
シェア率をアップするには、大量出稿によって視聴回数を稼ぎ、シェア率を同時に底上げする方法がある。しかし、最近の傾向として「感情ターゲティング」をうまく使うことによってシェア率を伸ばす動画が目立っている。
感情ターゲティングとは、ユーザーの感情を刺激し、その動きを予測してコンテンツを作り、共感を得るという手法のことだ。若年層が視聴者の多数を占める日本のネット動画広告では、「温かみ」「ハッピー」「驚き」といった感情のトレンドを喚起する動画の人気が高い。
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