アドウェイズ子会社でECデータ分析サービスのNint(東京・新宿)は2019年5月、メーカー向けに中国のECモールのデータを統合的に分析できるツール「Nint for Insight」の提供を始める。値崩れによるブランド毀損の防止や、クチコミ分析に役立つ。初年度で数十社への導入を狙う。

(写真/shutterstock)
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 Nintは「天猫(Tmall)」「淘宝(タオバオ)」「京東商城(JD.com)」といった、主に10の中国の有力ECモールのページを、ロボットでクローリングして販売価格やクチコミといったデータを収集している。1日にクローリングするページ数は最大2億に上る。収集したデータは、中国市場でネットを介して商品を販売する企業に対して提供してきた。

 このデータをマーケターがより使いやすい形に加工して、管理画面で自由に分析できるツールとして開発したのがNint for Insightだ。「顧客企業を意識して、単なるデータ提供にとどまらず、データに付加価値を付けて提供したいと考えた」とNintの蘇迭社長は開発の理由を説明する。活用を想定しているのは化粧品、ベビー用品、家電製品など、中国市場で人気の高いカテゴリーの日本メーカーだ。

Nintが2019年5月に提供を始める「Nint for Insight」は、中国の主要ECモールのデータを網羅的に分析できる
Nintが2019年5月に提供を始める「Nint for Insight」は、中国の主要ECモールのデータを網羅的に分析できる

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