米グーグル、米フェイスブック、米マイクロソフトといったグローバルプラットフォーマー出身のエンジニア集団が企業のデータの価値を最大化する──。そんなスタートアップがビジネスの本格展開を始めた。2018年2月に設立されたフライウィール(東京・港)だ。

フライウィール社長の横山直人氏
フライウィール社長の横山直人氏

 同社はグローバルプラットフォーマーで得た大規模データを効率的に扱う経験や知見、AI(人工知能)活用のノウハウを強みに持つという。18年11月には、最初の製品となるレコメンドエンジンの発表と、アスクルが運営するインターネット通販サイト「LOHACO」における導入事例を公開するまでに至った。

440億ページのウェブ規模のデータを扱う

 フライウィールが目指すのは、データを活用した企業ごとに作り込んだ“エンドツーエンド”のソリューションの提供である。社長の横山直人氏は「グーグルなどのプラットフォーマーは、世界の地域ごとに対するローカルのカスタマイズは現実的に行えない。また需要の多いソリューションは作るが、特定の分野に特化したソリューションまでは作らないという産業への最適化の課題もある。こうしたグローバルプラットフォーマーが提供するソリューションと企業が求めるソリューションのギャップを埋めて、きちんと結果が出るようなビジネスモデルの作り方を支援していきたい」と語る。

 そうした中で、現在12人となったフライウィールのメンバーのほとんどが、グローバルプラットフォーマーでビジネスやエンジニアリングを経験してきたことが強みになると横山氏は語る。

 「私はグーグル、フェイスブック、最高技術責任者(CTO)の波村大悟氏はマイクロソフトとグーグル、他のメンバーもグーグルやフェイスブック、アマゾンなどのグローバルプラットフォーマーで、検索、広告、データログ、AI、文字入力のIMEなどの実務を経験してきている。そこではインターネット全体で約440億ページ、日本語だけでも40億ページといったビッグデータを大きく超えたウェブスケール(規模)のデータを扱ってきた。その経験と技術を使って、データが持つ意味を理解していくことができる」

 フライウィールがビジネスを本格化する中で、現状はLOHACOの事例のようなマーケティング関連のソリューションの引き合いが多いという。「保有しているウェブ規模のデータを活用し、自社の複数事業を連携させたい企業、プラットフォーム事業を持ちエコシステムを拡大させたいという企業」などから顧客を拡大していく方針だ。

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